こんにちは。「gusare」編集部です。
現在教室長として働いている方や、これから教室長として働くことを検討している方の中には、「教室長の仕事って一生できる仕事なのかな?どういったキャリアプランがあるのかな?」と疑問に思っている方もいらっしゃるかと思います。
今回の記事では、実際に教室長として働いた経験を元に、教室長の仕事は一生続けられるのか、キャリアプランにはどういったものがあるのか等について具体的に解説させていただきます。
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教室長は一生続けられる?
私は新卒で個別指導塾の教室長候補として採用され、約4カ月の研修後に約2年間教室長として勤めていました。現在は別業種ではありますが、塾に関わる仕事をしています。
時々教室長の方とお話する機会もあるため、「教室長のキャリアについて」というトピックが話題にあがることもあります。
今回は、自分自身や周りの方の体験談を交えながら、「教室長の仕事は一生続けられるのか?」というテーマについて説明していきたいと思います。
私個人の見解としては、「教室長の仕事を一生続ける人は少ない」(新卒から定年まで離職等せずに続ける方は少ない)というイメージです。
例えば、若手や中堅社員に多いパターンとして、
「塾で利益追求するのに疲れたから、学校の先生になろうかな」
「激務でこのまま一生教室長はしたくないから、転職しよう」
「ノウハウを仕入れたから今度は自分の理想の塾を作ろう!」
「教室長だけではなく、出世してマネージャー職もやってみたい!」
「子どもの出産・育児が終わったら教室長に復帰しよう!」
など、教室長職だけにとどまらない挑戦を視野に入れている方が多い印象があります。
自分の体感だけでは心もとないため、実際に教育業界28社(ほとんどが学習塾の事業を含む企業)の有価証券報告書・公開資料などから、2022年〜2023年の平均勤続年数を計算してみました。
すると、結果は約11. 0年となりました。(この結果は上場企業・インターネット等に情報が載っている企業のみの結果となりますので、非上場企業などを入れて計算すると結果はもう少し短い勤続年数になるかもしれません。)仮に大卒から勤務し始めたとすると、大体30代前半くらいまで勤務する、というイメージになります。
実際の現場でも、30代〜40代で既婚や子育て中の方が教室長を勤めているケースは少ない印象があります。もちろん、30〜40代でバリバリ活躍されている方・家庭生活と両立して教室長を続けておられる方もいらっしゃいますが、レアケースであるように感じます。そのように考えると、「教室長を一生続ける方は少ない」と言えるかなと思います。
↓こちらの記事では、塾の教室長の離職率について解説していますので、合わせてチェックしてみてください。
「教室長の仕事を今後も続けるべきか悩む……!」という方は、キャリアコーチングでプロからの客観的な意見を貰ってみるのもオススメです。転職サービスではないので、現職を続けることや、転職や副業と言った選択肢も含めてキャリアの相談が可能です。
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教室長のキャリアプランの例
先ほど、「教室長を一生続ける方は少ない」という見解を示しましたが、キャリアプランの立て方によっては長く勤続することも可能です。また、教室長という職種にとどまらず、様々な挑戦をしながら同じ会社で一生勤続される方もいらっしゃいます。では、教室長として働くうえで、将来的にどのようなキャリアプランがあるのか、例をあげながら解説していきたいと思います。
教室長を続ける
まず初めに、教室長として教室運営のプロを目指すキャリアプランの例を紹介します。
教室長になったら、まずは最短でも2〜3年ほど同じ教室を運営していくのが一般的かと思います。
その経験を経て、その後何年も同じ教室の教室長として勤務する場合もあれば、新規校舎の立ち上げに携わる場合もあると思います。
生徒と直接関わり続けたい方や、自分の得意を強みとする教室づくりに楽しさを感じる方、勤務時間や待遇面に特に不満がない方、出世を望まない方は、このように一生教室長を続けていくというキャリアを描くことも出来ます。
教室長職→ライフイベントなどで離職→教室長職に復帰
次に、教室長を続けたいけれど、何らかの事情によって離職も視野に入れている場合のキャリアプランの例を紹介します。
例えば、結婚、出産、育児、介護など、ライフイベントのために一旦離職し、教室長復帰を目指している場合、離職という選択を取らずに休職や休暇取得という選択をすることをおすすめします。
実際、私の先輩も教室長時代に会社に相談の上、産休・育休を取られていました。その間の勤務は別の社員に引き継いで、産休•育休明けで教室長職に復帰された先輩もいらっしゃいました。
会社の協力が必要不可欠ではありますが、「ライフイベントのために仕事を辞めたくない!」という方には良いキャリアプランかもしれません。
教室長職→エリアマネージャー職→管理職
次に、教室長として活躍したのちに管理職を目指すキャリアプランについてご紹介します。
先ほどもご説明したように、教室長になったらまずは最短でも2〜3年ほど同じ教室を運営していくのが一般的かと思います。その経験を経て成果が認められたら、教室長をマネジメントする管理職に就けることもあります。
一般的なキャリアアップの流れとしては、
教室長→リーダー職→エリアマネージャー職→課長・部長などの管理職かなと思います。
同じ会社でキャリアアップすると、社内での裁量権が増えたり、給与•待遇面が優遇されたり、様々なスキルを磨いたり出来るというメリットがあります。
教室長職→他部署のマネージャー職
次に、教室長として活躍したのちに、他部署のマネージャー職を目指すキャリアプランを紹介します。これはなかなかレアケースですが、ある特定の分野に長けていることが上司の目に留まった場合は、別の部署に栄転することもあります。
例えば、プログラミング系が強い方は管理部門のマネージャー職へ、教務面が強い方は教材開発部門のマネージャー職へ異動することもあります。
このように、同じ会社の中で自分の強みを活かしたキャリアアップをすることも出来ます。
教室長職→他社の教室長職へ転職
次に、教室長として勤務したのちに、他社に転職して教室長を続けるキャリアプランについて紹介します。
個人的な感想ですが、学習塾業界ではこのキャリアを描く方は比較的多いと思います。教室長としてある程度のノウハウを得たら、より自分のやりたいことが叶えられそうな会社に転職して、改めて教室長として活躍するパターンです。
昇進などは見込めないかもしれませんが、自分のやりたいことを追求できる環境を探すためには良いキャリア選択になる可能性もあります。
教室長職→(エリアマネージャー職)→独立
次に、教室長として勤務したのちに、独立するキャリアプランについて紹介します。
このキャリアプランでは、教室長からすぐに独立される方は珍しく、一度エリアマネージャー等の管理職の経験を経てから独立する方が多い印象です。
実際、私の上司の中にも、独立して自分で学習塾を立ち上げた方がいらっしゃいます。
自分のやりたいことを追求できるという意味では、他者への転職と似ています。一方独立すると、リスクが大きい分、自分自身に多くの裁量権があります。かなり自分の理想に近い教室作りが出来ることが魅力かもしれません。
教室長として一生働くべきか?キャリアプランを考えるコツ。
次に、教室長として一生働くべきなのか悩んでいる方向けに、キャリアプランを考えるコツについて紹介したいと思います。
様々なキャリアプランの例や考え方のコツを紹介させていただきますが、「自分一人だけではキャリアプランを考えるのが難しい……!」という方は、キャリアコーチングでプロに相談してみるのもオススメです。
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転職サービスとは違い、現職でのキャリアアップや転職・副業など様々な選択肢の中から理想のキャリアの相談ができるのが魅力です。
オンラインでの無料カウンセリングができるようになっており、漠然としたお悩みでも相談可能なので、現在のキャリアに悩みがある方はまずはお気軽に相談をしてみてください。
教室長を続けたい場合
まず、教室長を続けたい場合は、自分の地位を築きあげ、会社の目標から大きく外れないことが大切だと思います。
何年も教室長をしていると、生徒数や売上などの予測を立てることが出来るため、ある程度自分の想定の範囲内で働けるようになってきます。その中で、会社の目標から大きくずれないようにある程度の規模を保って淡々とこなしていくことが重要だと思います。
ある程度の信頼と実績があれば、特に上司から何かを指示されることもなく、自分の裁量で教室を動かせるようになります。一方で、会社の目標から下振れると、教室長として長く働き続けるというのは難しくなるかもしれません。
教室長職→結婚・出産・育児・介護などで離職→教室長職に復帰したい場合
次に、ライブイベントを経て教室長職に復帰するためには、緻密な計画と周囲への相談が必要不可欠です。
実際、教室長が休職する場合には別の人員を補填する必要があります。また、休職明けに復帰したとしても、以前のようにバリバリ働く、というのは身体的に難しい可能性があります。
そのような場合には、事前に会社に相談しておくことや、他の社員にも協力を仰いでおくことが重要です。
2人体制で教室を回す、時短勤務をする、リモートで対応する、などの方法で勤務が出来ないか事前に会社に相談してみても良いかもしれません。
教室長職→エリアマネージャー職→管理職へ昇進したい場合
次に、会社内で昇進していくためには、何といっても教室長職で結果を出すことが重要です。
教室長として結果が残せれば、上司や役員の目に留まりやすく、結果が評価されて昇進の可能性が高まります。
また、管理職として活躍している先輩に話を聞いたところ、「NOと言わずに何でもやってみること」「成功している人に話を聞くこと」「絶対部長になる!と思って仕事をすること」を大切にしていると仰っていました。
前向きな気持ちで成功者の話を聞き、目標に向かって挑戦し続けることが重要なのではないかと思います。
教室長職→他部署のマネージャー職で自分の強みを生かしたい場合
次に、教室長職ではなく他部署も視野に入れてキャリア形成していきたい場合は、目指す部署で重宝されるスキルを磨き、それを生かして結果を出すことが重要です。
例えば、教材研究の部署に異動したい場合は、教材研究をデータベースなどにまとめて、生徒の成績アップに繋げる。
システム関係の部署に異動したい場合は、システム系が苦手な教室長の質問に答えたり、エラーやバグなどの問題を解決したりする。
海外部門に異動したい場合は、TOEICの高スコア取得実績や、海外大学の合格実績を作る。
など、自分の強みを生かして結果を出したり、周りの役に立ったりしてアピールすることで異動の可能性が高まることもあります。
教室長職→他社の教室長職へ転職したい場合
次に、教室長から他社へ転職したい場合は、現職で身につけたノウハウをアピールするだけでなく、「なぜ同じ教室長職なのに他社に転職しないといけないのか」という理由を具体的にしておきましょう。
下記の記事で、教室長の転職活動について説明しておりますので、もしよろしければご覧ください。
「塾の教室長を辞めたい!辞める際の流れや注意点を元教室長が解説!」
「塾の教室長の志望動機はどうすればいい?転職・就活それぞれ例文付きで解説!」
教室長職→(エリアマネージャー職)→独立したい場合
次に、教室長職から独立を目指す場合は、会社内外で学習塾業界の人脈を作っておくことが大切です。
実際、独立するとなると、1人で全てを行うことはほぼ不可能です。資金、システム、行政関係の手続き、人員確保など様々な問題が出てきます。
その時に前職での人脈が役に立つことがありますので、教室長時代から積極的にコミュニティを広げて多くの人と関わることが重要だと思います。
【まとめ】
「教室長の仕事って一生できる仕事なのかな?どういったキャリアプランがあるのかな?」と疑問に思っている方もいらっしゃるかと思います。今回ご紹介した教室長のキャリアプラン以外にも、ユニークなキャリアを描いている方もいらっしゃいます。是非多くの人に話を聞いて、自分自身に合うキャリアプランを見つけていただければと思います。
↓こちらの記事では教室長のノルマについて解説しています。ノルマにお悩みの方はぜひチェックしてみてください。
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