こんにちは。「gusare」編集部です。
現在教員として働いている方の中には、「休職をしたいけれど、教員が休職をするとやっぱり周りに迷惑をかけてしまうかな……?」と不安に思っている方もいらっしゃるかと思います。
今回の記事では、実際に教員として休職をした経験を元に、教員は休職をすると迷惑になってしまうのか、どうすれば迷惑にならずに休職をすることができるのかといった点について具体的に解説させていただきます。
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教員は休職すると迷惑になる?
基本的に教員の仕事は忙しいため「自分が休職すると周りに迷惑をかけるかも……。」と心配になる方は多いのではないでしょうか。
私は小学校教員として約5年勤務していましたが、体調を崩して何度か病気休職をした経験があります。
休職中は、私が担任していたクラスに他の教員が交代で入ったり、今までの学習内容を生徒に聞きながら授業を進めたりしてもらいました。
また、学級の仕事以外で私が担当していた業務も、他の教員が引き継いでくれました。
休職中は一切学校に行けなかったため、周りの様子はわかりませんが、さまざまな部分で迷惑をかけていたと思われます。
休職してからは、毎日「迷惑をかけて申し訳ない……。」と後悔していました。
ただ、職場環境に恵まれていたおかげか、休職中は他の教員から「迷惑だ」と言われたことはありません。
復職した時も、周りは温かい雰囲気で歓迎してくれました。
私の場合、周りが迷惑そうにしている様子は感じられませんでしたが、休職したことで周りの負担は確実に増えていたと思われます。
私は数回休職した経験を通して、周りに迷惑をかけないためには事前の準備が大切だと感じました。
もし、「教員の仕事を休職するかどうか悩んでいる……!」という方は、キャリアコーチングでプロからの客観的な意見を貰ってみるのもオススメです。転職サービスではないので、現職を続ける選択肢も含めてキャリアの相談が可能です。
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↓こちらの記事では、教員が自己都合で休職をする際の注意点などについて解説しています。自己都合での休職を検討している方は、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
教員を繰り返し休職することを検討している方は↓こちらもどうぞ。
教員が休職で迷惑になってしまう原因
それでは、教員が休職すると具体的にどのような点において周りに迷惑をかけてしまうのでしょうか。
教員が休職で迷惑になってしまう原因として考えられるのは、主に次の3つです。
・周りの教員の負担が増える
・学校全体の仕事が回りにくくなる
・生徒や保護者へのフォローが必要な場合も
それぞれ具体的に解説していきます。
周りの教員の負担が増える
教員が休職すると、自分が担当していた仕事を周りの教員がやらなければならず、負担が増えてしまいます。
教員は普段から多忙で業務量も多いため、休職でさらに負担を増やしてしまうことになり、迷惑をかけるかもしれません。
たとえば、学級担任をしている教員の場合は、休職すると周りの教員が交代でクラスを見たり、臨時教員を採用したりする必要があります。
私の場合は突然の休職だったため、臨時教員を採用するのに時間がかかり、しばらくは教頭や教務主任などの管理職が授業を進めてくれました。
教員が休職すると、ただでさえ多忙な教員の負担がさらに増えて、周りに迷惑をかけることにつながってしまう可能性があります。
教員の人間関係でお悩みの方は、↓こちらの記事も参考になるかと思います。
学校全体の仕事が回りにくくなる
教員が休職することで、学校全体の仕事が回りにくくなるのも迷惑になる原因の一つです。
自分が担当している業務の引き継ぎを十分に行わないまま休職すると、後任者が何をどのように進めてよいのかわからず、仕事が滞る可能性があります。
教員は学級や授業に関わる業務だけでなく、学校を運営するために教員が分担して仕事をする「校務分掌」も割り当てられます。
校務分掌で部長を任されている場合は特に、休職前に引き継ぎをしておかないと他の教員が部内の仕事を把握できず、大きなミスや混乱を招くかもしれません。
休職によって周りの負担が増える上に、業務が滞ると学校全体の仕事が回りにくくなるため、できる限り迷惑をかけないよう配慮が必要になります。
生徒や保護者へのフォローが必要な場合も
教員が休職すると、生徒や保護者へのフォローが必要な場合もあります。
学級担任や部活動の顧問をしている場合は、突然教員が休職すると生徒や保護者が混乱する可能性があるためです。
生徒や保護者は教員と信頼関係ができている分、突然休職すると「先生がいなくて本当に大丈夫かな……。」と不安に感じてしまいます。
また、不登校気味だったり環境の変化に弱かったりするなど、特別な配慮が必要な生徒の場合は、さらに不安を抱えやすいかもしれません。
教員の休職後も生徒が安心して学校生活を送るためには、事前の説明が必要です。
しかし、生徒や保護者の何の説明もしないまま休職すると、休職後にフォローが必要になり、学校に迷惑をかける可能性があります。
教員が休職で迷惑をかけないためには?
教員が休職すると、さまざまな面で周りに迷惑をかける可能性があります。
そこで、ここからは教員が休職で迷惑をかけないための対策方法を3つ紹介します。
・業務の引き継ぎを十分に行う
・休職について生徒や保護者に説明しておく
・病気休職の場合は休養に専念する
休職する理由によっては、事前の準備を進めておくことで、あまり迷惑をかけずに済むかもしれません。
ぜひ参考にしてください。
業務の引き継ぎを十分に行う
教員が休職で迷惑をかけないためには、休職前に業務の引き継ぎを十分に行いましょう。
業務の引き継ぎをすることで、休職後も周りに大きな負担をかけずに済みます。
たとえば、学級担任をしている場合は、クラスのルールや配慮が必要な生徒や保護者に関する情報を引き継ぎましょう。
中学校や高校は担当教科があるため、クラスごとの授業進度を引き継いでおくことも大切です。
休職まで余裕がある場合は、引き継ぐ業務内容について資料を作成したりデータをまとめたりしておきましょう。
後任者が混乱せずに仕事を進められるような配慮をすると、周りに大きな迷惑をかけることなく休職できます。
休職について生徒や保護者に説明しておく
教員が休職する際は、あらかじめ生徒や保護者に説明しておくことも大切です。
生徒や保護者の疑問や不安を解消しておくことで、休職後の混乱を防げます。
休職について、生徒や保護者に説明しておくとよい内容は主に次の2点です。
・休職期間
・休職中の指導体制
休職する理由について詳細に伝える必要はありませんが、話しても問題ない内容であれば説明してもかまいません。
休職後の指導体制については、代わりの教員や授業の進め方について、説明できる範囲で伝えておくと生徒や保護者は安心できます。
特別な配慮が必要な生徒や保護者がいる場合は、個別に説明して不安な点を聞き取るのもおすすめです。
周りの教員が生徒や保護者をフォローする負担が大きくならないよう、休職について事前に説明しておきましょう。
病気休職の場合は休養に専念する
病気休職をする場合は、事前の準備や周りへの配慮については深く考えず、休養に専念しましょう。
育児や介護による休職の場合は、あらかじめ休職期間を決められることが多く、事前の準備も進めやすいかと思われます。
しかし、病気休職の場合は突然休職することも多いため、業務の引き継ぎや生徒・保護者への説明が十分に行えません。
私は教員時代に何度か病気休職をしましたが、いずれも事前の準備は全くできませんでした。
たしかに、突然休職すると学校に多少の迷惑はかかってしまいますが、自分のせいで学校の仕事が完全に止まるわけではありません。
また、心身に不調が出ている状態で「学校に迷惑をかけるから」と無理して出勤すると、余計に体調が悪化する可能性があります。
病気休職をする場合は、事前の準備や周りへの配慮よりも、体の回復を最優先に考えることが大切です。
「周りに迷惑をかけてしまった」「申し訳ない」と不安になる気持ちもわかりますが、再び元気に働くためにも、まずは休養に専念しましょう。
↓こちらの記事では、教員が病気休暇を取るデメリットについて解説しています。今後、病気休暇や病気休職を検討している方は合わせて参考にしてみてください。
教員を休職するべきかどうか悩む……!
ここまで、教員を休職すると迷惑になる原因や、迷惑をかけないための方法について解説をさせていただきました。
ですが、対策方法が分かってもやはり「教員を休職したいけれど、周りに迷惑をかけるかもしれないから不安……!」という方も少なからずいらっしゃるのかと思います。
人によっては、「そもそも教員を休職をするべきかどうか悩む……!」という方もいらっしゃるでしょう。
そんな方は、キャリアコーチングを受けてみて、「今の仕事を休職するべきかどうか」「休職した後のキャリアはどうするべきか」といった悩みについてプロから客観的な意見を貰ってみるのもオススメです。
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【まとめ】
教員が休職すると、多少なりとも周りに迷惑をかけてしまいます。
休職することによって周りの教員が抱える仕事の負担が増えたり、学校全体の仕事が回りにくくなったりしてしまうと迷惑になるかもしれません。
生徒や保護者へのフォローが必要な場合は、さらに迷惑をかけてしまう可能性があります。
教員が休職で迷惑をかけないためには、事前の準備が大切です。
業務の引き継ぎは十分に行い、生徒や保護者に向けて休職に関する説明もしておきましょう。
ただし、病気休職の場合は心身に不調が出ているため、事前の準備ができていなくても体の回復を最優先に考え、休養に専念しましょう。
休職を考えている方は本記事を参考に、安心して休職できるよう準備を進めてみてください。
↓こちらの記事では、教員から一般企業に転職をした体験談を紹介しています。「教員からの転職も検討している……!」という方は、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
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