こんにちは。「gusare」編集部です。
教員として仕事をしている方の中には、「既に休職経験があるものの、再度休職することを検討している」という方もいらっしゃるかと思います。
教員の仕事は休職することもできますが、何度も繰り返すことができるのか、という点は分からなかったりもしますよね。
今回の記事では、実際に教員として働いて休職もした経験を元に、教員が休職を繰り返すことはできるのかや、休職を繰り返してしまう原因と対策方法について具体的に解説させていただきます。
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教員が休職を繰り返すことはできる?
基本的に、教員が休職を繰り返すことはできます。
私は小学校教員として約5年勤務していましたが、その中で3回ほど休職しました。
1回目と2回目は約8ヶ月間、3回目は約5ヶ月間の休職です。いずれも病気休職でした。
1回休職した経験はあったものの、2回目の休職を考えた時「何回も休職できるのかな」「1回目よりも収入が少なくなるかも」と不安に感じていました。
教員が病気休職を取得すると、1回の休職につき最大3年間連続して休むことができます。
休職期間が3年を超えると、免職処分の対象となってしまいますが、3年以内に復職できた場合であれば、その後休職しても基本的に問題ありません。
給料は1回目の休職と同じく8割ほど支給されて、ボーナスも過去半年間の勤務状況に応じて支給されます。
このように、教員が休職を繰り返すことは制度上可能です。ただ、周りの目や自分の体調を考えると、不安になる方も多いかと思われます。
実際、私は2回目の病気休職を取得する時に、収入も気になりましたが、それよりも「周りからの信用を失ったかも」「教員を辞めた方がいいのでは」と考えていました。
心身を休めるためにも、仕事を無理せず休職することは大切です。
ただ、教員として元気に働き続けるためには「なぜ休職を繰り返すのか」と原因を探り、問題を解決することも重要だと私は思っています。
なお「自己啓発等休業」「介護休暇」などの自己都合休職を繰り返し取得できるかについては、自治体や休職の種類によって異なります。
休職できる回数が設けられている場合もあるため、各自治体のホームページを確認したり、学校の事務職員に聞いてみたりしましょう。
もし、「教員の仕事を休職するかどうか悩んでいる……!」という方は、キャリアコーチングでプロからの客観的な意見を貰ってみるのもオススメです。転職サービスではないので、現職を続ける選択肢も含めてキャリアの相談が可能です。
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教員の自己都合での休職については↓こちらの記事で詳細を解説しています。
教員が2回目以降休職を繰り返す場合の注意点
教員が2回目以降の休職を取得する時は、復職後も働きやすくするために、気をつける点がいくつかあります。
ここからは、教員が2回目以降も休職を繰り返す場合の注意点を2つ紹介します。
・周りからの印象が悪くなる可能性がある
・学校とは定期的に連絡を取る
休職して体を回復させても「職場に行くのが気まずい……。」というストレスがあると、また体調を崩すかもしれません。
復職後の気まずさを軽減するためにも、大切なポイントを押さえておきましょう。
周りからの印象が悪くなる可能性がある
休職を繰り返すと、1回目は大丈夫だとしても、2回目以降は周りの教員や生徒・保護者からの印象が悪くなる可能性があります。
人によっては病気や介護など、やむを得ない事情で休職を取得する場合もあるのですが、そのことを全員が知っているわけではありません。
中には「あの先生はまた休んでいるの?」「休んでばっかりでずるい」と良くない印象を持つ人もいると思われます。
周りからの印象が悪くなると、休職期間が終わった後、職場に戻りにくくなるかもしれません。
休職する理由を話せる場合は、あらかじめ周りに説明しておくことで、納得してもらえる可能性があります。
説明するのが難しい人は、復職するタイミングで別の学校へ異動できるよう、管理職に希望を伝えておくのもおすすめです。
学校とは定期的に連絡を取る
何度も休職を繰り返すと申し訳ない気持ちが大きくなり、休職期間が終わっても職場に行きにくくなる可能性があります。
そこで、休職中も学校とは定期的に連絡を取り、同僚や上司とコミュニケーションを取っておきましょう。復職後の気まずさが少し解消されるかもしれません。
私の場合は、学年主任や教頭から定期的に電話連絡が来ていました。
電話内容は、体調確認や事務連絡がほとんどでしたが、時々生徒の様子も伝えてくれることがありました。
休職したばかりで体調が優れない時は、ショートメッセージでやり取りをしていたこともあります。
学校と連絡を取る時は、電話でもかまいませんが、メールや手紙などでも大丈夫です。
必要に応じて学校に希望を伝え、無理のない範囲でやり取りをしておきましょう。
気軽に話せる教員が職場にいる場合は、LINEやメールなどで連絡を取り合ってみてください。
周りの職員とコミュニケーションを取っておくと「職場に味方がいてくれる」という安心感につながり、復職後もストレスが少ない状態で出勤できるかもしれません。
「教員が休職を繰り返すのは迷惑かも……。」と感じる方は、↓こちらの記事も参考にしてみてください。
教員が休職を繰り返す場合の原因と対策方法
教員が休職を繰り返す時は、復職後の環境を整えることも重要ですが「なぜ休職を繰り返すのか」原因を突き止め、対策する必要があります。
ここからは、教員が休職を繰り返す場合の原因と対策方法を3つ紹介します。
・焦って復職をしてしまう
・復職後に頑張りすぎてしまう
・教員の仕事が合っていない場合もある
当てはまっている項目がある場合は、少しずつ対処していきましょう。
焦って復職をしてしまう
特に病気休職を取得している方の場合、体調が十分に回復していない状態で、焦って復職をしてしまうと再び休職する可能性が高くなります。
「学校に迷惑をかけている」「収入が減って心配」などの理由から「早く復職しよう」と考えるのは自然なことです。
しかし、自分の体調を無視して復職すると、体調を崩しやすくなるかもしれません。
その結果、再び休職すると、休職を繰り返す自分に対してショックを受ける可能性もあります。
休職をする時は自分の体を最優先に考え、復職後も安定して働き続けるためにも休養に専念しましょう。
「焦って復職したけど、もう少し休職したい……。」という方は、今の体調や休職を検討していることについて、相談しやすい同僚や上司に話してみてください。
↓こちらの記事では教員の休職中の過ごし方について具体的に解説をしています。
復職後に頑張りすぎてしまう
復職後に頑張りすぎてしまうことも、休職を繰り返す原因の一つです。
休職期間が長くなるほど「復職後に挽回しなきゃ」と焦る気持ちが大きくなるため、つい頑張ってしまう方は多いと思います。
しかし、復職直後は体が万全な状態になっていない場合が多く、無理をするとストレスや疲労がすぐに溜まるかもしれません。
私も復職後は「早くペースを取り戻そう」と焦っていました。
しかし、半年以上も休職していたせいか仕事がうまくできず、ストレスを感じていました。
仕事がうまくいかないと焦る気持ちも大きくなり、ミスが増えて悪循環になってしまいます。
復職直後は全力で頑張るのではなく「職場に慣れれば大丈夫」くらいの気持ちで働くのがおすすめです。
多くの自治体では、休職者向けに1〜3ヶ月程度の時間をかけて、復職後もスムーズに働けるような支援を実施しています。
休職を繰り返さないためにも、自分にとって無理のないペースで働きましょう。
教員の仕事が合っていない場合もある
復職後の環境を整えたり、働き方を改善したりしても休職を繰り返してしまう場合は、そもそも教員の仕事が合っていない可能性も考えられます。
私は3回目の休職をした時「自分に教員は合っていないのかもしれない」と考え、本格的に転職活動を始めました。
現在は教員から転職をして一般企業に勤めていますが、一度も休職せず元気に働けています。
このように、教員の仕事が合っていない可能性も考え、転職をしてみると体調が回復するパターンもあります。
教員の仕事が好きで「まだ辞めたくない」という場合は、休職制度をうまく活用しながら、休職を繰り返す原因を突き止め、問題を解消することが大切です。
ただ、休職を繰り返すことで自信を失ったり、無理に復職して体調が悪化したりする人については、教員以外の選択肢も視野に入れてみましょう。
「教員の仕事が自分に合っているのか分からない……。」という方は、キャリアコーチングでプロからのアドバイスを貰ってみるのもオススメです。転職サービスではないので、教員の仕事を続ける選択肢も含めて相談が可能です。
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転職サービスとは違い、現職でのキャリアアップや転職・副業など様々な選択肢の中から理想のキャリアの相談ができるのが魅力です。
オンラインでの無料カウンセリングができるようになっており、漠然としたお悩みでも相談可能なので、現在のキャリアに悩みがある方はまずはお気軽に相談をしてみてください。
【まとめ】
休職の種類にもよりますが、基本的に教員が休職を繰り返すことはできます。
ただ、休職を繰り返す時は周りに誤解されないよう事前に説明したり、休職中は学校と定期的に連絡を取り合ったりするなど、いくつか注意点もあります。
特に病気休職で、教員が休職を繰り返す時に考えられる原因は「焦って復職してしまう」「復職後に頑張りすぎてしまう」などです。
教員の仕事が合っていない可能性もあるため、転職活動で教員以外の選択肢も視野に入れてみましょう。
本記事を参考に休職制度をうまく活用し、自分に合ったペースで教員の仕事に取り組んでみてください。
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