こんにちは。「gusare」編集部です。
教員として仕事をしている方の中には、「教員の仕事量って不公平じゃない?自分だけ仕事量が多いししんどい……!」と感じている方もいらっしゃるかと思います。
今回の記事では、実際に教員として働いてきた経験を元に、教員の仕事量が不公平になってしまう原因や、自分だけ仕事量が多すぎてしんどいと感じた時の対策方法について具体的に解説させていただきます。
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教員で仕事量が不公平なのがしんどい!
私は小学校教員として約5年勤務していましたが、仕事量が不公平だと感じたことは何度かありました。
たとえば、40人学級の担任をしていた時、私は毎日40人分の宿題の丸付けに追われていました。
生徒数が多いために仕事が終わるのも遅く、私はほぼ毎日残業でした。その一方、他学年で生徒数が少ないクラスを担任していた同僚は仕事量が少なかったため、定時に退勤していました。
同僚が帰る姿を見た時、私は「同じ給料なのに不公平だなあ……。」と感じていました。
また、私の後輩は「若いから」という理由でさまざまな業務を任されており、大変そうな様子でした。
先輩からのプレッシャーだけでなく、本人の優しい性格もあり、断れずにいる姿を見て「不公平だ」と思う瞬間もありました。
私が教員だった時は、業務内容や経験年数によって仕事量に差がありました。他にもさまざまな要因が重なって、仕事量が不公平だと感じている教員の方は多いかもしれません。
「教員の仕事量が不公平で、このまま教員を続けてもいいのか悩む……!」という方は、キャリアコーチングでプロからの客観的な意見を貰ってみるのもオススメです。転職サービスではないので、教員の方でも現職を続ける選択肢も含めてキャリアの相談が可能です。
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教員の仕事量が不公平になってしまう原因
教員は仕事量が不公平になってしまいがちですが、なぜそのようなことが起こるのでしょうか。教員の仕事量が不公平になってしまう原因として、次の3つが考えられます。
・小学校は担任する学年によって差が出やすい
・中学校・高校は担任業務の内容や部活動の種類による
・優しい性格で頼まれたら断れない
当てはまる原因はないか、チェックしてみてください。
小学校は担任する学年によって差が出やすい
小学校の場合、学年によって授業数や指導内容が異なるため、仕事量にも差が出て「不公平だ」と感じやすいかもしれません。
文部科学省によると、小学校の授業時数は1年生が850時間、6年生は980時間と決められています。6年生の方が70時間多いため、授業準備にも時間がかかりがちです。
(出典:小学校学習指導要領:文部科学省)
また、高学年になるとクラブ活動や委員会活動にも取り組みます。低学年に比べると指導内容が多く、仕事量も増えてしまいます。
たしかに、生活指導や保護者対応を丁寧に行わなければならない点においては、低学年の指導も大変です。
ただ、私の経験上は低学年よりも高学年を担任していた時のほうが、仕事量や残業は多かった印象があります。
中学校・高校は担任業務の内容や部活動の種類による
中学校や高校では、担当する部活動の種類や担任業務の内容によって、仕事量が不公平になる場合もあります。
多くの中学校や高校には、副担任制度があります。副担任の仕事は主に学級担任のサポートです。
副担任もさまざまな業務を行いますが、中心となって学級を指導するのは学級担任です。
業務の責任も重くなる分、副担任に比べると学級担任の方が仕事量は多くなる可能性があります。
また、担当する部活動によって仕事量が不公平になる場合もあります。
たとえば、運動部や吹奏楽部など大会がある部活を受け持つことになれば、朝練や休日の練習による仕事の負担が増えるかもしれません。
一方、頻繁に活動する必要がない部活動であれば、仕事量が少なくなる可能性があります。
このように、担当する部活動の種類も、中学校や高校の教員で仕事量が不公平だと感じる原因の一つです。
優しい性格で頼まれたら断れない
教員の業務内容以外にも、優しい性格が原因で頼まれると断れず、不公平な仕事量になってしまう場合も考えられます。
誰かに仕事を頼まれると「期待に応えなければ」とつい頑張ってしまう人はいます。
私も同僚や先輩に仕事を頼まれた時、どんなに忙しくても引き受けてしまうことがありました。
期待に応えようと頑張る姿勢は大切ですが、自分を苦しめる場合もあるため、注意しなければなりません。
また、罪悪感から仕事を断れないパターンもあります。その結果、周りに比べて仕事量が多くなり「不公平だ」と感じる人もいるかもしれません。
↓こちらの記事では教員の人間関係がドロドロになってしまう理由について解説しています。教員の人間関係に悩んでいる方はぜひチェックしてみてください。

自分の仕事量が多くて不公平だと感じたらどうするべき?

仕事量が多くて不公平だと感じる状態が続くと、ストレスが溜まり、仕事に行く気力がなくなってしまう可能性があります。
以下の対策方法を実践して、早めに対処しましょう。
・周りの教員や管理職に相談する
・仕事を上手に断る方法を身につける
・すべての仕事を完璧にやろうとしない
それぞれ詳しく解説していきます。
周りの教員や管理職に相談する
仕事量については、自分の力だけでコントロールできない部分があります。そのため、あまりにも不公平だと感じる場合は周りの教員や管理職に相談しましょう。
自分では「仕事量が多すぎる」と感じていても、周りはそれに気づいていない可能性もあります。周りに相談する時は、次の内容を伝えるようにしましょう。
・現段階で自分が一番困っていること
・仕事量が多いことによる心身への影響
・どのくらい仕事量を減らしてほしいか
上記の内容を具体的に説明すると、周りの教員や管理職が解決に向けて動いてくれるかもしれません。
また、相談するだけでなく周りに助けを求めることも重要です。
すべての仕事を一人でやろうとするのではなく、周りにも協力してもらいましょう。
助けを求めるのが難しい場合は「コピーだけお願いしていいですか?」「自分も一緒にやります」など、部分的に頼んでみてください。
自分の仕事を相手に丸投げするわけではないため、少し気が楽になるかもしれません。
仕事を上手に断る方法を身につける
仕事を頼まれた時に断れない性格の人は、上手に断る方法を身につけましょう。
仕事を上手に断れると、罪悪感があまり残らず、仕事の負担も減らせます。
上手に断る時のポイントは、まず「せっかく声をかけてくださったのにすみません」と申し訳ない気持ちを表すことです。これで相手も嫌な気持ちにならずに済む場合があります。
また、断る理由や代替案を伝えるのもおすすめです。
「今日締め切りの仕事があるので……。」「この部分ならお手伝いできます」など、誠意をもって伝えると、仕事を断ったとしても自分自身の評価が上がるかもしれません。
「頼まれたから」と無理に引き受けてしまうと、仕事が間に合わず相手に迷惑をかけてしまう可能性もあります。
周りの教員と良好な関係を築くためにも、上手な仕事の断り方を覚えておきましょう。
すべての仕事を完璧にやろうとしない
上記の方法を実践しても仕事量が減らない場合は、すべての仕事を完璧にやろうとせず、適度に力を抜いて業務に取り組むことが大切です。
仕事量が多い状態で、すべての仕事を完璧にやろうとすると、終わるまでに時間がかかってしまいます。場合によっては、残業や休日出勤が増えて余計にストレスが溜まるかもしれません。
完璧主義は悪いことではありませんが、自分を苦しめないためにも力を抜いて仕事に取り組むコツをつかんでおきましょう。
おすすめは、仕事に優先順位をつけることです。
まずは、自分が抱えている業務を「緊急度・重要度が高い仕事」と「それ以外」に分けます。そして「緊急度・重要度が高い仕事」は70〜80%の力で「それ以外」は50〜60%の力で取り組むと決めておきましょう。
「緊急度・重要度が高い仕事」だったとしても、100%ではなく70〜80%の力で取り組むことが、自分に負担をかけないためにも大切なポイントです。
ストレスを溜め過ぎないこと、仕事を時間内に終わらせることを優先すると、仕事量が多くてもあまり負担を感じずに済むかもしれません。
↓こちらの記事では教員の仕事でキャパオーバーにならないための方法についてより詳細に解説しています。ぜひ合わせてチェックしてみてください。

教員の仕事量に悩んだら、キャリアコーチングもオススメ!
教員は仕事量も多く、毎日残業が続くとい方もいらっしゃるかと思います。その上で仕事量が不公平だとストレスも溜まってきますよね。
「教員の仕事が自分に向いているのか分からない……。」「教員をこのまま続けて良いのか分からない……。」という方は、一度キャリアコーチングを受けてみて、プロからの客観的なアドバイスを貰ってみるのもオススメです。
転職サービスではないので、教員を続ける選択肢も含めて相談が可能です。

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転職サービスとは違い、現職でのキャリアアップや転職・副業など様々な選択肢の中から理想のキャリアの相談ができるのが魅力です。
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まとめ
教員は、さまざまな原因によって仕事量が不公平になりやすい傾向にあります。
小学校では担任する学年によって、中学校・高校であれば担任業務の内容や部活動の種類によって仕事量に差が出やすいかもしれません。
また、頼まれたら断れない性格のために、仕事量が増えてしまう可能性もあります。
仕事量が多くて不公平だと感じた時は、まず周りの教員や管理職に相談しましょう。
「仕事を上手に断る」「すべての仕事を完璧にやろうとしない」などの姿勢も大切です。
本記事を参考に、不公平な仕事量にならないよう上手に調整してみてください。
教員で仕事に行きたくないと感じる方は、↓こちらの記事も合わせてどうぞ。

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