こんにちは。「gusare」編集部です。
現在教員として働いている方の中には、「教員の仕事は異動がすごくストレスだなぁ……。」と不満に感じている方もいらっしゃるかと思います。
今回の記事では、実際に教員として働いていた経験を元に、教員が異動でストレスを感じてしまう原因とその対策方法について具体的に解説させていただきます。
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教員の異動がストレス!
私は小学校教員として働いていた時、一度だけ他の学校に異動した経験があります。
初めての異動だったため新しい環境で働くのが楽しみでしたが、多少のストレスも感じていました。
教員の異動は春休みという短い期間の中で、引き継ぎや新年度の準備を進める必要があります。
私は異動先の学校で新年度の準備に追われ、前の学校とは違う仕事のルールや業務内容に苦戦していました。
また、異動によって通勤が1時間近くかかるようになったため、毎朝早起きするのもストレスでした。
私の場合は異動後にストレスを抱えていましたが、教員の中には異動の準備がストレスになる人もいます。
たとえば、異動によって引越しの必要がある人は、異動の準備と同時に引越しの準備も進めなければなりません。
私の先輩にも異動で引越しをした人はいましたが、あまりの忙しさに体調を崩していました。
また、引越しがなくても異動先に持って行く荷物が多く、異動前日の夜中まで片付けをしていた同僚もいます。
教員の異動は新鮮な気持ちで働けたり、新しい教員同士の出会いでスキルアップにつながったりするなどプラスの側面もあります。
ただ、異動による環境の変化が大きく、準備が大変だとストレスを感じる方は多いかもしれません。
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教員の異動がストレスになってしまう原因は?
教員の異動がストレスになってしまう原因には、どのようなものがあるのでしょうか。
教員の異動がストレスになる原因として考えられるのは、次の4つです。
・準備期間が短い
・十分な引き継ぎができない
・異動の希望が通りにくい
・学校のルールや仕事のやり方が違う
ここからは、それぞれの原因について具体的に解説します。
準備期間が短い
教員の異動がストレスになってしまう原因の1つ目は、準備期間が短いことです。
多くの学校では、春休みが10日間程度しかありません。
私が勤務していた自治体では、4月1日から新しい学校で勤務することになっていたため、異動先で新年度の準備ができたのは実質3〜4日程度でした。
私の場合、たった数日間で新しい環境に慣れ、学校のルールや業務内容を覚えることはほとんどできませんでした。
また、多くの教員は3月の1〜2週目に内示を受けるため、異動先が分かってから実際に異動するまでの準備期間が短いこともストレスです。
異動によって引越しをした私の先輩は、内示を受けたあとすぐ引越し業者に連絡をしていました。
引越し作業と同時進行で教室や机上の整理、業務の引き継ぎもする必要があったため、普段以上に忙しそうでした。
教員は異動前も異動後も準備期間が短いため、焦りや不安からストレスを抱えやすいかもしれません。
十分な引き継ぎができない
教員の異動がストレスになってしまう原因の2つ目は、十分な引き継ぎが行われないことです。
先ほども述べたように、教員が異動をすると春休みという短い期間の中で、新年度に向けた準備を進める必要があります。
新年度に向けた準備の一つに業務内容の引き継ぎも含まれていますが、私の場合は時間がなく、十分な引き継ぎを受けられませんでした。
異動後しばらくは業務内容での不明点が多く、残業をしなければならない日も多々あったため、ストレスを抱えていました。
また、教員の異動では、元々自分が担当していた業務も後任者に引き継がなければなりません。
しかし準備期間は短いため、多くの場合は引き継ぎ資料の作成や後任者との打ち合わせが十分にできないまま、異動してしまいます。
教員の異動では、思い通りに準備を進められない苛立ちや、学校に対する申し訳なさがストレスの原因になります。
異動の希望が通りにくい
教員の異動がストレスになってしまう原因の3つ目は、異動の希望が通りにくいことです。
多くの学校では一般的に、11〜12月頃に異動の希望を聞かれます。
私の場合は簡単な書類提出や、校長との面談で意向を確認されました。
ただ、教員の異動は必ずしも本人の希望が通るというわけではありません。
「まだ異動したくない」「できれば自宅近くがいい」などの希望を言っても、全く違う結果になる可能性があります。
実際に私は異動の希望を聞かれた時、当時住んでいた地区の学校を希望しましたが、異動先は通勤に1時間近くかかる別地区の学校でした。
私以外にも、小規模校を希望したのに大規模校への異動になったり、都市部を希望したのに郊外に異動することになったりした人もいました。
このように教員の異動は希望が通りにくいため、異動自体がストレスになってしまいます。
学校のルールや仕事のやり方が違う
教員の異動がストレスになってしまう4つ目の原因は、学校のルールや仕事のやり方が違うことです。
今まで勤務していた学校と違うルールや、仕事のやり方を一つ一つ覚え直す必要があったため、私はストレスを感じていました。
学校のルールとは、たとえば教具の置き場所やゴミの捨て方に関するものです。
小さなことですが、教具を何度も自分で探したり、ゴミの捨て方を確認したりするのが大変でした。
仕事のやり方については、提出書類の様式や学級通信・宿題の出し方に関することで違いを感じていました。
仕事を終わらせるのに時間がかかり、毎日少しずつストレスを抱えていました。
教員の異動では学校ごとにルールや仕事のやり方が異なり、覚えるのに時間がかかるためストレスを感じる方は多いかもしれません。
教員で異動がストレスになってしまう時の対策方法
それでは教員で異動がストレスになってしまう時、どのように対処するとよいのでしょうか。
異動でストレスを抱えないためにできる対策方法としては、次の4つが考えられます。
・異動に備えて事前に準備を進める
・異動の希望や理由をはっきり伝える
・異動後は焦らずに、困ったら周りの人にも相談する
・転職を検討する
異動に備えて事前に準備を進める
教員で異動がストレスになってしまう時は、余計なストレスを溜めないよう事前に準備を進めておきましょう。
教員の異動は、準備期間に余裕がありません。
何の準備もしないまま異動が決まると、教室や机の整頓、後任者への引継ぎ作業に追われてストレスが溜まります。
そこで、いきなり異動が決定しても焦らないよう事前に準備を進めておきましょう。
たとえば、2月頃から少しずつ教室や机の整頓を始めます。
自分が担当していた業務についても、これまでに作成した資料やPCデータを整理しましょう。
異動に備えて事前に準備しておくと、異動が決まってから余計なストレスを抱えずに済みます。
また、異動の有無にかかわらず、年度が変わると学校の体制も大きく変わるため、身の回りの整理や業務の引き継ぎが必要になるかもしれません。
異動がなかったとしても、身の回りの整理を進めておけば、年度末も焦らず業務に取り組めます。
異動の希望や理由をはっきり伝える
教員で異動がストレスになってしまう時は、異動の希望や理由をはっきりと伝える方法もおすすめです。
たしかに教員の異動は、なかなか希望が通りません。
しかし、異動に関する自分の意思をはっきりと伝えることで、希望が通る可能性も上がります。
たとえば、家庭の事情で自宅近くの学校を希望する場合は、理由を詳細に伝えましょう。
現在置かれている状況や希望理由を詳細に伝えることで説得力が増し、異動先を配慮してくれるかもしれません。
また、希望を伝える際も遠慮せずに「異動は希望しません」「このような学校を希望します」と言い切りましょう。
この時も、希望した理由を合わせて伝えると説得力を持たせられます。
教員の異動で少しでも希望が通るよう、自分の意思をはっきりと伝えましょう。
異動後は焦らずに、困ったら周りの人にも相談する
教員の異動では新しく覚えることがたくさんありますが、まずは焦らずに一つずつ覚えるようにしましょう。
新しい学校に慣れるまでは、業務内容や仕事のやり方を覚えられず「周りよりも仕事が遅い……!」と焦るかもしれません。
ただ、業務内容や仕事のやり方を覚えられないことに焦ると、注意力散漫になってミスも増えます。
私も異動したばかりの頃は、新しい学校のルールや業務内容を焦って覚えようとしていましたが、かえってストレスが溜まるだけでした。
新しいことを覚えるのに時間がかかるのは仕方のないことです。
すぐに何でも覚えようとするのではなく一つずつ確実に覚えていくことで、焦りや不安からくるストレスを減らせます。
またわからないことがある時は、遠慮せず周りに聞く方法もおすすめです。
新しい学校で人間関係ができていない分、周りに質問するのは気が引けるかもしれません。
しかし、周りに頼らず一人で解決しようとすると仕事に時間がかかるだけでなく、大きなミスに発展する可能性もあります。
異動先で困った時は、同じ学年・教科を担当する教員や年齢の近い教員など、話しかけやすい人に質問してみましょう。
遠慮せずに質問することで悩みを解決できるほか、周りの職員と関係も深められます。
余計なストレスを減らすためにも、異動先でわからないことがある時は周りに聞いて早めに解決しましょう。
転職を検討する
どうしても教員の異動でストレスが溜まる場合は、異動が少ない職場への転職を検討しましょう。
どれだけ異動の希望や理由を伝えても、必ずしも自分の思い通りになるとは限りません。
ただ、教員に異動はつきものなので、これ以上異動によるストレスを抱えたくない方は、転職を検討することをおすすめします。
この時、転職するかどうか考えるだけでなく、実際に転職活動も始めてみましょう。
転職活動をすると、異動が少ない企業や教員以上に適した仕事を見つけられる可能性があります。
すぐに転職をする必要はありませんが、少しでも転職を検討する場合は転職活動でキャリアの選択肢を広げておくと、余裕を持って仕事に取り組めます。
教員は転職活動を禁止されているわけではないため、在職中の転職活動も可能です。
「対処法を試してもストレスが溜まる」「異動のストレスをこれ以上抱えたくない」という方は転職を検討し、今からでも少しずつ転職活動を始めてたり、情報収集をしてみましょう。
今の教員としてのキャリアに悩みがある方は、キャリアコーチングでプロからの客観的なアドバイスを貰ってみるのもオススメです。転職サービスではないので、教員の方でも現職を続けることも含めてキャリアの相談をすることが可能です。
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教員が転職をするにはどうしたらいい?
教員の異動がストレスで、少なからず転職を検討している方もいらっしゃるかと思います。
そんな方は、転職エージェントに相談してみて、教員以外にどんな仕事が自分に向いているのか、実際にどんな企業から内定が貰えるのかを試してみるのがオススメです。
もちろん、転職活動をした後に「やっぱり教員の仕事の方が合っているかも」と感じて現職を続けるのも問題ないので、転職を検討している方はお気軽に相談をしてみてください。
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【まとめ】
教員の異動はプラスの側面がある一方、教員がストレスを抱えやすい傾向にあります。
教員の異動でストレスになる原因は「準備期間が短い」「十分な引き継ぎができない」「異動の希望が通りにくい」「学校のルールや仕事のやり方が違う」の4つが挙げられます。
教員の異動がストレスになってしまう時は、事前に準備を進めたり、異動の希望や理由をはっきりと伝える方法がおすすめです。もし、仕事がうまくいかない時も、焦らずに周りの人にも相談しながら少しずつ慣れていきましょう。
ただ、教員に異動はつきものなので、どれだけ対策しても希望通りにならなかったり、ストレスを抱えたりする可能性はあります。
どうしても異動でストレスを感じる場合は、転職も検討してみましょう。
本記事を参考に、教員の異動で必要以上にストレスを溜めず、新しい学校で伸び伸びと仕事に取り組んでみてください。
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