こんにちは。「gusare」編集部です。
教員の仕事をしている方の中には、「そろそろ教員を辞めて、講師になろうかな……。」と考えている方も少なからずいらっしゃるのではないかと思います。
教員から講師になると、今までのキャリアを生かしつつも仕事の負担を減らすことができますからね。
今回の記事では、教員を辞めて講師になろうか悩み中の方向けに、教員を辞めて講師になるメリット・デメリットや、教員を辞めて講師になる具体的な流れについて実体験を元に解説させていただきます。
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教員を辞めて講師になりたい!
まずは、この記事を書いている私の経歴を紹介します。
私は、大学を卒業したあと社会人一年目~四年目にかけて小学校教諭をしていました。その後退職し、中学校講師や小学校講師をした経験があります。
今回は、私の経歴や周りの教員の体験談を元に
①教師を辞めて講師になった人の一例
②教員から講師になった際のメリット・デメリット
③教員から講師になる具体的な方法
をお伝えします。
「教員を辞めるべきか、講師になるべきか、今後のキャリアに悩む……!」という方は、キャリアコーチングでプロからの客観的な意見を貰ってみるのもオススメです。転職サービスではないので、教員の方でも現職を続ける選択肢も含めてキャリアの相談が可能です。
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また、↓こちらの記事では、教員から一般企業に転職した体験談を紹介していますので、転職も検討しているという方はぜひ合わせてチェックしてみてください。
教師を辞めて講師になった人の一例
実際に、教員を辞めて講師になった人としてこのような例があります。
・引越しを機に退職、引越し先で講師をする。
(私の例です。)
・結婚を機に退職、しばらく専業主婦やパートをした後に講師として教育現場に復帰をする。
・教員の多忙さに退職を決意、一度講師として働いたあと再度採用試験を受け教諭に戻る。
二つ目、三つ目は私の知り合いの例です。
教員採用試験に合格した後、全員が定年退職まで教員を続けているわけではありません。
ライフスタイルの変化や、気持ちの変化により退職をしている人も中にはいるようです。
教員を辞めて講師になるメリット
では、教員を辞めて講師になるメリットはあるのか…気になりますよね。
私は以前、教員から講師になると雇用形態が不安定でデメリットばかりかと思っていました。
しかし、実際に教員から講師になって感じたメリットもありました。
私が、教員から講師になって感じたメリットは以下の三点です。
①働く学校を(ある程度)選ぶことができる
②一年単位で、教育現場で働くかどうか考えることができる
③一般的な非正規雇用と比べ、安定した給与を得ることができる
①働く学校を(ある程度)選ぶことができる
メリットの一つ目は「働く学校を(ある程度)選ぶことができる」です。
教員採用試験を受け、正規職員になった場合の多くは働く学校を選べません。
A学校に赴任して下さい、と指示があればその学校に行くのが、基本的な流れです。
しかし、講師の場合はある程度働く学校を選ぶことが出来ます。
正規職員と違い、講師には「A学校で働いてもらいたいのですが、いかがですか?」とお伺いの連絡が来ます。
その際、自分の条件に合わなければ断ることも可能です。
このように、赴任校を決める最終決定者が自分ということが講師のメリットです。
ただし、依頼を断った後に別の学校の依頼が来るかどうかは分かりませんのでその点は注意が必要です。
②一年単位で、教育現場で働くかどうか考えることができる
メリットの二つ目は「一年単位で、教育現場で働くかどうか考えることができる」です。
講師の契約期間は一年単位が多いです。
(産休や病休の代替講師は短い場合もあります。)
正規職員だと、教員を辞めるには退職をするしかありません。
しかし、講師の場合は次年度の講師登録をしなければ良いだけです。
そのため、
「今年はガッツリ常勤講師として働こう!」「育児があるから非常勤講師として働こう」
「今年は教育現場の仕事はお休みしよう」など
一年ごとに自分に合った働き方を選ぶことができます。
③一般的な非正規雇用と比べ、安定した給与を得ることができる
メリットの三つ目は「一般的な非正規雇用と比べ、安定した給与を得ることができる」です。
講師は正規職員ではありません。
しかし、常勤講師と正規職員の月収は差が少ないです。(20代のうちに限ります。)
また、ボーナスも出ますので生活をしていく十分なお金を得ることができます。
更に、以前教育現場にいたことがあるなどキャリアがある場合は基本給が上がることもあります。
正規職員のように安心できる雇用形態ではないかもしれませんが、一般的な非正規雇用と比べると お給料は安定していると思います。
教員を辞めて講師になるデメリット
では、教員から講師になるとメリットだらけなのでしょうか。
当然、そのようなことはなくデメリットもありました。
私が、講師をしてデメリットだと感じたことは以下の三点です。
①正規教諭との仕事に差があまり無いこと
②年齢が上がると、収入に差が出ること
③産休代替や病休代替だった場合、正規教諭の復帰時期で勤務校が変わること
①正規教諭との仕事に差があまり無いこと
デメリットの一つ目は「正規教諭との仕事に差があまり無いこと」です。
常勤講師(フルタイム)の場合、担任を持つことや部活を持つことはよくあります。
仕事に差がないため、児童生徒からすると誰が講師の先生かなどは分からないほどです。
実際に私が常勤講師として働いていた時は、仕事量が正規職員と同じくらいの時期もありました。
しかし、退職金の積み上げや、しっかりとした昇給は無いと分かっていましたので
「福利厚生が薄い分、正規職員より仕事量が減ると良いのになぁ…」
と、しょんぼりしたこともありました。
②年齢が上がると、収入に差が出ること
デメリットの二つ目は「年齢が上がると、収入に差が出ること」です。
正直、20代のうちは正規職員と講師との間に大きな収入の差はありません。
しかし、30代、40代と歳を重ねていくと少しずつ差がうまれていきます。
講師は正規職員と同じ仕事量をしていたとしても、同じ分お給料が上がるわけではありません。
その点は、正規職員と講師の違いであり講師のデメリットと言えるでしょう。
現在、教員の仕事をしていて貯金ができていないという方は↓こちらの記事も参考になるかと思います。講師の仕事に収入面で不安がある方は、教員の仕事をしながら貯金を増やしておくのもオススメです。
③産休代替や病休代替だった場合、正規教諭の復帰時期で勤務校が変わること
デメリットの三つ目は「産休代替や病休代替だった場合、正規教諭の復帰時期で勤務校が変わること」です。
講師は基本的に「正規職員が足りない場合の穴埋め」をする立場です。
四月から来年の三月まで、といった一年契約の講師が多い中で、突然のお休みに対応して欲しい場合もあります。
その場合は、お休みをされた教員が復帰するまでの期間限定的な勤務です。
私が、中学校で講師をした際にはお休みしていた先生が復帰されるタイミングで契約期間が終わり、勤める学校が変わりました。
復帰するかどうか分からないからギリギリまでいて欲しい!と言われ、困ったことを覚えています。
この様な例もありますので、自分が講師依頼を受けた場合は働く期間をハッキリさせた上で講師を引き受けましょう。
教員を辞めて講師になるべきか悩んだら?
教員を辞めて講師になるメリットとデメリットを踏まえた上で、「教員を辞めるべきか、教員を続けるべきか悩む……。」という方もいらっしゃるかと思います。
教員を続けるべきか悩む場合は、無料カウンセリングでのキャリアコーチングを試してみるのもオススメです。転職サービスではないので、今の仕事を続けるべきか辞めるべきか、客観的な視点からアドバイスを貰うことが可能です。
ポジウィルキャリアは、20代~30代に人気のキャリアコーチングサービスです。
転職サービスとは違い、現職でのキャリアアップや転職・副業など様々な選択肢の中から理想のキャリアの相談ができるのが魅力です。
オンラインでの無料カウンセリングができるようになっており、漠然としたお悩みでも相談可能なので、現在のキャリアに悩みがある方はまずはお気軽に相談をしてみてください。
教員を辞めて講師になる方法
教員を辞めて講師になるメリット・デメリットを踏まえた上で、
「それでも講師になりたい!」
と思われた方もいるかと思います。
そのような方向けに、具体的に講師になる方法をお伝えしていきますね。
管理職に退職の意向を伝える。
まずは、管理職に退職の意向を伝えます。
時期としては10月〜11月までに伝えると、次の年の人事異動に影響が少ないでしょう。
退職することが決定したら、その後事務の先生とのやり取りをして具体的な退職手続きを進めていきます。
(今回は事務手続きの説明は割愛します。)
正規職員で働いている方は、退職の意向を伝えるハードルが高いかもしれません。
引き止められることも考えると、言い出すことには勇気がいりますよね。
しかし、今後の自分を考えて精一杯決めたことならきっと応援してもらえます。
退職する気持ちが固まり次第、出来るだけ早め早めに伝えることを心がけましょう。
働きたい自治体で講師登録をする。
次に、働きたい自治体で講師登録をします。
時期としては、三学期がベストでしょう。
次の年に期間を開けずに働きたい場合は、2月頭までに登録をしておくと良いですよ。
講師登録の具体的な方法については、別の記事がありますのでぜひ参考にしてみて下さい。
教育委員会からの連絡後、講師として働く準備をする。
教育委員会から勤務校の連絡が来たら、講師として働く準備をしていきます。
勤務校の連絡は、正規職員の人事異動が決まってからになりますので3月末まで気長に待ちましょう。
講師として働く準備としては、主に書類の準備などです。
自分が登録した自治体からの指示に従って、提出する書類なども遅れないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
この記事では、私の実体験を元に教員を辞めて講師になるメリットとデメリットを解説しました。
教員を続けるか、講師になるか、教育現場ではない場所で働いていくか…仕事は人生の大部分を占めますので、悩むことかと思います。
こちらの記事を読んでみて、少しでも教員から講師になるイメージが湧き、気持ちがスッキリできることを願っています。
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