こんにちは。「gusare」編集部です。
教員を目指して教員採用試験の面接を受けた方の中には「教員採用試験の面接がうまくいかずにボロボロだった……。」と悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。
今回の記事では、実際に教員採用試験を受けた経験を元に、教員採用試験の面接でボロボロだった場合の対処方法や、面接での不合格サインはあるのかどうかについて解説させていただきます。
教員採用試験の面接でボロボロだった……!
教員採用試験は、多くの場合一次試験で筆記、二次試験で面接や模擬授業などを課しています。どれだけ対策をしたとしても、試験である以上その場に立つまで何が起こるかわかりません。特に面接は試験官と直接やり取りしなければならないので、不測の事態が起こりやすいといえるでしょう。
そのため「言い淀んでしまってうまく話せなかった」「筆記試験はどうにか乗り越えたけれど、面接がボロボロだった」と感じている方もいるのではないでしょうか。私自身、教員採用試験を受験した経験がありますが、受験後に周囲の話を聞いてみると「面接がうまくいかなかった」という声をよく耳にしました。面接を終えて、面接時の自分の受け答えを後悔したり「落ちたかもしれない」と不安になったりする人は決して少なくないのです。
今回の記事では「教員採用試験の面接で失敗してしまった」という方に向けて、教員採用試験の面接における不合格サインや、面接がボロボロだった時の対処法をご紹介します。
教員採用試験の面接で不合格サインはある?
最初に、教員採用試験の面接における不合格サインについて解説していきます。
結論から言うと、明確な不合格サインはありません。
まことしやかに「面接官がこんな反応をしたら不合格サインかも!」と囁かれているものはありますが、どれも想像の域を出ないものです。実際私の周りには、不合格サインと言われていた反応を面接官に取られたものの、合格を掴み取ったという人が何人かいます。
しかし、不合格サインではないかと言われる面接官の対応にはそう囁かれるそれなりの根拠があります。
ここでは不合格サインとして取り上げられることが多い面接官の反応3つを、理由とともにご紹介します。
面接官の反応が薄い
不合格サインとして取り上げられる面接官の反応のひとつ目は、面接官の反応が薄いことです。
面接官から質問をされ、それに答えていくのが面接の基本的な流れです。つまり面接官の反応は受験者への興味のあらわれであると考えられます。受験者は自分が質問したことに答えているので、面接官は頷いたり視線を合わせてきたり、なんらかの反応をとるのが普通です。
しかし、回答に対しての相槌がない、さらに掘り下げてくるような質問がないなど、面接官の反応が薄い場合があります。面接官の反応を受験者への興味と捉えるのであれば、反応が薄いことは受験者に興味がないことを意味します。そのため、不合格サインとして捉えられやすいのです。
ところが、面接官の反応が薄かったからといって必ず不合格になるわけではありません。すべての面接官がフレンドリーに話を聞いてくれるわけではありませんし、合否のサインを出さないために敢えて無愛想な反応をしている面接官の方もいます。
もし面接官の反応が薄くても、慌てず落ち着いて回答を続けましょう。
面接官がメモを取っていない
続いての不合格サインは、面接官がメモを取っていないことです。
先ほど解説した通り、面接官の反応は受験者への興味であると捉えることができます。特に受験者の回答をメモすることは、面接官にとって「この受験者はこう答えていた」と後々見返し選考に役立てるための行動です。
にもかかわらず、面接官がまったくメモを取っていない様子が見受けられることがあります。この様子に気がついてしまうと「この人は私の話を聞く気がないのではないか」と不安になってしまいますよね。
しかし、こちらも不合格のサインであるとは言い切れません。受験者への反応と同じく、メモを取ることに重きを置くか、その時の受験者の表情や話し方に重きを置くかは面接官によるからです。
メモを取っていない、ということは、自分の挙動を見られている可能性があるということです。面接官と視線を合わせ、ハキハキとした話し方を心掛けることで、明るい印象を持ってもらえるようにしましょう。
指導案に対しての質問が多い
教員採用試験では、面接時に指導案の提出が求められる場合があります。
面接の中では提出した指導案をもとに質問されることもあり、受験者にとっては面接で一番緊張する局面であると言えるのではないでしょうか。
しかし、指導案に対しての質問があまりに多い場合、不合格のサインでは?と思われることが多いようです。
書いた指導案について深掘りして聞かれるのは、一見いいことのように感じられます。
ところが、裏を返すと受験者本人にはあまり興味を持っていないという読み方もできてしまうのです。面接時間の多くを指導案に関する質問に割き、受験者の人となりがわかる質問が省かれた場合、人柄も重要視される教員採用試験においてはかえって合格から遠いような印象を持ってしまいます。
ただ、指導案に対しての質問が多いことは、先に紹介した2つと比べて不合格サインである可能性は低いと言えます。
単純に指導案の内容が面接官の興味をひいたのかもしれませんし、受験者の様子から「この人は指導中のトラブルにどう対応するだろう」と聞いてみたくなった可能性もあります。どちらにせよ教員採用試験では教師としての適性を見られているので、指導案作成の意図や自分ならこうすると思ったことをきちんと伝えるようにしましょう。
教員採用試験の面接でボロボロだったときの対処方法は?
ここまで紹介してきたように、教員採用試験において「不合格サインなのではないか」と言われていることはあります。
しかし、それらは不合格を確定させるものではありません。万が一面接中にこれらのサインに気が付いたとしても、慌てずに、堂々と面接を乗り切りましょう。
それでもなお「面接でボロボロだった……」と感じている人もいると思います。
ここからは、教員採用試験の面接がボロボロだったと感じた時の対処法を紹介します。
他自治体の受験が残っている場合は頭を切り替える
大前提として、終わってしまったことに対して一発逆転を狙うことはできません。
しかし、他の自治体での受験が残っている場合はその限りではないと言えます。
「面接がうまくいかなかった……」と嘆いている暇はありません。
他の自治体での受験が残っている場合、できるだけ早く頭を切り替えましょう。
受験予定の自治体の面接対策を念入りに行うのはもちろんのこと、既に受験した自治体の面接においてどこが失敗だったと感じたのかを明確にしておくことで、面接への不安を多少なりとも取り除くことができます。
面接の自己分析をして次年度の受験に備える
次年度の受験を目指す場合は、失敗の原因を自己分析しておくことが大切です。
失敗したと感じた理由はどこにあって、どう対処すればよかったのか、冷静に考えてみましょう。
もちろん分析だけで終わらせてはいけません。
自己分析して導き出された失敗の原因をどのようにして潰していくかを考え、実行することで、次に挑戦するときの教訓として活かすことができます。
指導案作成や面接対策に不備があったと感じるのであれば、次の受験までの間に準備を万全に整えておきましょう。
試験当日に体調が悪かったのであれば、体調管理は念入りに行いましょう。
緊張して実力が出せなかったのであれば、模擬面接を重ねて面接の形式に慣れておきましょう。
失敗から得られるものはたくさんあります。
上手くいかなかったことをそのままにせず、先に進むための糧にできればこれほど心強いことはありません。
講師や一般就職の道を探る
春から働きたいという気持ちがある人には、講師や一般就職の道が残されています。
とはいえ一般就職の場合、教員採用試験よりももっと早い段階で採用を始めている企業がほとんどです。
教員採用試験の二次試験が終わったタイミングから就活を始めても、就職までこぎつけるのはなかなか難しいかもしれません。
この段階から考えられるのは、講師や臨時採用教員としての道です。
教員採用試験の結果が出た後でも選考に応募することができ、産休などの理由で教員に欠員が出た場合に期限付きで学校で働くことができる可能性があります。
また、私立学校の講師の募集がかかっている場合もあります。
教員採用試験がボロボロだったと感じる場合、これらの方法で学校での勤務経験を積んでおくのもひとつの道です。
もし一般企業に就職したとしても、教員ではない立場で経験したことを武器に次年度の受験に臨むことも可能です。
【まとめ】
面接は、教員採用試験における最後の難関といえます。
乗り越えれば晴れて教員としての生活が待っていますが、そんな大事な場面で「失敗してしまった!」「ボロボロだった」と感じる方も少なくはありません。
今回の記事では、「教員採用試験の面接でボロボロだった」という方向けに、面接における不合格サインや、面接がボロボロだったときの対処法について解説しました。
たしかに、面接官の態度として不合格サインと取られやすいものも多々あります。
しかし、それらは必ずしも不合格に直結するものではありません。
合格だと思っていても不合格になる可能性があるのと同様に、不合格だと思っていたのに合格する場合もあります。
結果はどうあれ、終わってしまったことを変えることはできません。
面接がボロボロだったと感じる時は、早めに切り替えて次の行動に移りましょう。
失敗した経験を活かすことができれば、次の挑戦では上手くいくかもしれません。
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