こんにちは。「gusare」編集部です。
現役で小学校教員の仕事をしている方や、学生で小学校教員の仕事に興味がある方の中には「自分は小学校教員の仕事に向いていないかも……。」と悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。
今回の記事では、実際に小学校教員として働いた後に一般企業に転職もした経験を元に、小学校教員に向いていないのはどんな人なのか、向いていないと感じたらどうするべきなのかについて解説させていただきます。
小学校教員に向いていないかも……!
記事の内容に入る前に、まずは筆者の経歴を紹介します。
社会人一年目…小学校の正規教員になる
社会人四年目…正規教員を退職
社会人五年目…中学校で常勤講師を経験
その後小学校の時短講師も経験
社会人六年目…一般企業に就職
私は、大学四年生の頃に教員採用試験を受け正規教諭になりました。
しかし、実際に教員になると「小学校教員には向いていない」と感じることも多々ありました。
悩んだ末、退職し今は一般企業で働いています。
私が、小学校教員に向いていないと感じた理由は「人と常に関わっている事に負担を感じた」からです。
教員は常に児童や生徒と関わっており、事務作業をする時間は放課後だけになることが多いです。
人と関わる分、他人の感情や態度に左右されやすい方は悩みを抱えることが多くなります。
私も様々な人との関わりの中で自分に自信が持てず、悩みがつきませんでした。
結果として、私は小学校教員を退職しましたが退職だけが悩みへの対応策ではありません。
今回の記事では、このような自分の体験談を踏まえて「小学校教員に向いていない人の特徴や対処法」について解説していきます。
小学校教員を初任で辞めたいという方は↓こちらの記事もどうぞ。
小学校教員に向いていない人はどんな人?
ここでは、小学校教員に向いていない人の傾向について三つ解説します。
人との関わりが苦手な人
先程、私の実体験でも述べたように「人との関わりが苦手な人」は小学校教員に向いていないかもしれません。
教員という仕事の一番の特徴は、先程もお伝えしたように常に人と関わっている点です。
児童生徒、同僚、保護者、地域の人々など関わる人は様々ですが、一日の大半は誰かと関わりながら、人を相手に仕事をしています。
そのため、人との関わりが苦手な人にとっては教員の仕事は辛いものになります。
完璧主義な人
次に述べる「完璧主義な人」も小学校教員に向いてないかもしれません。
完璧主義と聞くと、一生懸命頑張る人を想像することができ、良い傾向のように感じる人もいるかもしれません。
もちろん、物事に取り組む上でより良いものを求めたり、完璧を追求したりすることは素敵なことです。
しかし、教員の仕事においては不向きな気質と言えます。
なぜなら、教員の仕事は多岐にわたり仕事量も膨大であるからです。
教員の仕事では、完璧を求めるよりも優先順位をつけ、仕事の取捨選択をすることが重要と言われています。
一人で仕事を完結させたい人
「一人で仕事を完結させたい人」も小学校教員には向いていない可能性があります。
先程も述べたように教員の仕事は、常に人と関わるという特徴があります。
その中でも仕事を進める上では同僚とのコミュニケーション(特に同じ学年の先生)は欠かせません。
1週間の時間割や学校行事など、常に同学年の先生と話し合いながら足並みを揃えて仕事を進める必要があります。
そのため、「一人でマイペースに仕事を進めたい人」や「一人で黙々と仕事をしたい人」には向いていないと言えます。
小学校教員に向いていないと感じたらどうするべき?
小学校教員に向いていないと感じたら、すぐに諦める必要があるのか?というと必ずしもそうではありません。
ここでは、「向いていないと感じたらどうすべきか」について学生さん向け・現役小学校教員向けに分けて解説していきます。
〜学生さんの場合〜
まずは、学生さんの場合について解説させていただきます。
小学校で募集されている学生ボランティアに参加する
まずは、対策の1つ目「小学校で募集されている学生ボランティアに参加する」について解説します。
小学校では、無償で学校活動をサポートしてくれる学生ボランティアを募集している場合があります。
教育系の大学だと、総合掲示板などを見ると学生ボランティアを募集している小学校ごとに募集要項が書いてあることもあります。
学部の多い大学だと、教育系の情報が薄い場合が多いです。
その場合は、ネットを使って自分で探すと募集している小学校を見つけることが出来ます。
(探す際には 住んでいる地域 や 小学校 学習支援ボランティア などキーワードを複数打つと見つけやすいですよ。)
学生ボランティアの主な内容は以下の通りです。
・丸つけの補助
・授業中のT2の役割
(T2…授業者(T1)を補助する先生の役割)
・給食補助 など
「小学校教員に向いていないかも」と感じた場合、実際に小学校の現場に行ってみることが一番の対策になります。
学生ボランティアでは小学校教員の仕事のほんの一部しか体験することはできません。
しかし、実際に児童と触れ合い、現職の先生の話を聞くことは自分の将来をイメージする手がかりになりますので貴重な経験になりますよ。
様々なアルバイトを経験する
次に、対策の2つ目「様々なアルバイトを経験する」について解説します。
学生のうちは、授業の時間以外は比較的自由に使える時間が多いことでしょう。
自由な時間に、固定のアルバイト(飲食店のスタッフ・コンビニ店員など)をする人が多いかと思います。
その中でおすすめは「固定のアルバイトをしながら、短期や単発などでも様々なアルバイトを経験する」ことです。
(例)
固定アルバイトで接客業をしている人
→短期のアルバイトで黙々と作業をする仕事をする
固定アルバイトで一人作業の仕事をしている人
→短期のアルバイトで人と関わる仕事をする
上記の例のように、様々な仕事を経験することで自分の性格や向き不向きについて深く知る事が出来ます。
もしかすると「得意だ」と思っていたことが、継続すると苦痛に感じることもあるかもしれません。
興味はあっても、仕事にすると苦痛に感じるという例は小学校教員でも良くあることです。
仕事に就く前に、様々な経験を通して自分と向き合い分析する時間をとりましょう。
〜現役小学校教員の場合〜
次に、現役小学校教員の場合について解説させていただきます。
受け持つ学年を変えてもらう
現役小学校教員の場合は、実際の現場を通して「教員には向かないかもしれない」と感じているため学生の方とは対策が変わります。
小学校教員の特徴は、「受け持つ学年が幅広い」ということです。
その特徴を活かして、次年度の学年を変えてもらうよう管理職に相談しましょう。
低学年を受け持ち、「教員には向かない」と感じている人が高学年を受け持つことで仕事を続けられたという例は周りでも聞く事例です。
(高学年から低学年を受け持ち、教員を続けられたという例もあります。)
小学校教員は、受け持つ子どもたちの発達段階が幅広いため一つの学年で向き不向きを決めてしまうのは勿体ないです。
様々な学年を経験してから、本当に小学校教員に向いていないか考えるのも対策の一つになりますよ。
転職サイトに登録する
様々な学年を経験した上で「小学校教員という仕事自体に向いていない」と感じている人も多くいるかと思います。
その場合は、民間企業への転職も視野に入れるため転職サイトに登録しましょう。
実際にすぐ転職する訳でなくても登録は無料で、すぐに行えます。
転職サイトに登録することで、以下のようなメリットがあります。
・自分の市場価値を知ることが出来る
・教員以外の仕事に目を向けることが出来る
・転職活動の進め方を知ることが出来る
・プロのアドバイザーによるキャリアカウンセリングを受けることが出来る
実際に登録して、転職活動もした後に「やっぱり小学校教員を続けよう」と考えても良いのです。
大切なことは、「向いてないけど、小学校教員しかできることはない…」と、頭で悩み続ける状況を打破することです。
そのために、転職サイトに登録するという行動は大変気軽かつ自分の思考に影響のある行動ですのでおすすめです。
まとめ
今回の記事では、小学校教員に向いていないのはどんな人なのか、向いていないと感じたらどうするべきなのかについて解説しました。
向いていないと感じた点はどのような点か?という部分を深掘りし、今後の対策を考えていくことがよりよい教員生活(もしくは、転職後の生活や就活)に役立つ事でしょう。
今、悩んでいる人はこの記事を参考に何か対策を考えてみて下さい。
行動は小さかったとしても、何か対策をすることで考えや現状がきっと変わりますよ。
応援しています。
コメント