こんにちは。「gusare」編集部です。
常勤講師の仕事に興味がある方や、現在常勤講師として働いている方の中には、「常勤講師って使い捨てみたいなイメージもあるけど実際どうなのかな……?」と疑問に思っている方もいらっしゃるかと思います。
今回の記事では、実際に教員や常勤講師の仕事をした経験を元に、常勤講師は使い捨てなのかどうかについて具体的に解説させていただきます。
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常勤講師は使い捨てなのか?
まずは、記事を書いている私の経歴を紹介します。
私は、新卒から4年間正規の小学校教員をしていました。その後、県外へ引越したため退職。引越先で常勤講師と時短の講師を経験しています。
この記事では、正規教員と常勤講師どちらも経験した立場から 「常勤講師は正直、使い捨てなのかどうか?」について、詳しくお伝えしていきます。
まずは、本題の「常勤講師は使い捨てなのかどうか?」についてです。
結論からお伝えすると、常勤講師は使い捨てではない、と私は思っています。
しかし、常勤講師をする前は考え方が真逆でした。
「正規教員の穴埋めで、使い捨てられる存在かもしれない」
という考えがあり、常勤講師をするかどうかためらっていたほどです。
もし、「常勤講師になるべきかどうか悩む……!」「常勤講師を続けるべきか悩む……!」という方は、キャリアコーチングでプロからの客観的なアドバイスを貰ってみるのもオススメです。転職サービスではないので、教員や講師の方でも現職を続ける選択肢も含めてキャリアの相談が可能です。
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常勤講師が使い捨てかもしれないと思った理由
当時の私が、常勤講師を使い捨てだと考えていた理由は以下の通りです。
・正規教員と業務が変わらない
・正規教員と業務に差がないのに、雇用が安定していない
・年度途中で学校が変わることがある
常勤講師の業務は正規教員と大きく差がありません。
今は、どの学校も教員が不足しているため、常勤講師にも正規教員と同じ業務量を求められる時代になりました。
しかし、正規教員と常勤講師の待遇には差があります。
同じように仕事をしても、雇用形態に大きな差があるため 使い捨てだと感じる人は多いのではないでしょうか。
また、育休や産休、病休の先生の代わりに常勤講師を引き受けていた場合は年度の途中で契約が終わります。
その場合、教えていた子どもたちと途中でお別れをしなければいけません。
このように、業務に差がないことや雇用形態への不安感、年度途中での退職などが常勤講師にはあると知っていたため
このような働き方を「使い捨て」のように私は感じていました。
実際に常勤講師をしてみて感じたメリット
しかし、ここまでネガティブな面を想像していた私でも実際に常勤講師をして考えが変わりました。
実際に常勤講師を経験して、「常勤講師が使い捨てではなかった!」と思えた理由は以下の通りです。
・一年間の雇用契約がある場合、次年度も同じ学校で働けることがある。
・一年毎に働く学校を自分で選べる。
・常勤講師はどの学校からも求められている。
一年間の雇用契約がある場合、次年度も同じ学校で働けることがある。
一つ目の理由は、
「一年間の雇用契約がある場合、次年度も同じ学校で働けることがある。」
ということです。
四月から働く常勤講師は、一年間の雇用契約で働くことが多いと思います。
一年間の雇用契約と聞くと、
「次の年は必ず異動なのか?」
と不安になる人もいるかもしれません。
しかし、傾向としては一年で異動する方が少ないです。
私の周りで講師をしていた人の多くが、一年間働いた学校で次の年も常勤講師をしていました。
そのため、常勤講師も人間関係のつながりや仕事の積み重ねは生まれていきます。
ただし、育休や病休をとっている方の代わりに働く常勤講師の場合は、年度途中で契約が切れることもありますので例外です。
その場合だと、先程お伝えしたように
「子ども達と途中で離れるなんて、常勤講師は良いように使われている。」
と感じることはあるかもしれません。
私は、病休の先生の代わりに年度途中だけ常勤講師をしていました。
子ども達との別れは寂しく思いましたが、自分の役割として割り切ってしまえば楽になります。
自分の役割を受け入れて切り替えていくことで、さほど使い捨てのように感じることは少ないかと思いますよ。
一年毎に働く学校を選ぶことができる。
二つ目の理由は、
「一年毎に働く学校を選ぶことができる。」
ということです。
常勤講師は、毎年講師登録を自治体にしてから働き始めます。
働く学校が変わりやすいことから、使い捨てのように感じる方はいるかもしれません。
しかし、常勤講師は働く学校を選ぶ権利があります。
最終的には依頼を受けるかどうか決めるのは自分自身です。
そのため、通勤が難しい学校や、希望のポジションになれない学校などは断ることが可能です。
このような点は、使い捨てというよりもむしろ常勤講師をする人に選択の権利があると捉えて良いのではないでしょうか。
常勤講師はどの学校からも求められている
三つ目の理由は、
「常勤講師はどの学校からも求められている」
ということです。
先程もお伝えしたように、学校現場では人手不足が深刻になってきています。
また、今後教育現場に人が増え人材が豊富になった!という状況も考えにくいです。
そのため、どの学校も常勤講師がいなくては学校を運営していけません。
常勤講師の存在は、決して使い捨てな存在ではなく学校を支える大切な人材です。
正規教員と比べると、様々なことに
「常勤講師は使い捨てだな」
と感じる方もいるかもしれません。
しかし、これら三つ目の視点から、常勤講師の立場をポジティブにとらえてみてくださいね。
常勤講師で使い捨てにならないためには?
次は、常勤講師で使い捨てにならないための具体的な対策をお伝えします。
ここまでの記事で、
「それでも常勤講師は使い捨てなんじゃないか?」
と思われている方もいると思います。
自分が今後常勤講師をする、もしくは現在している時に「使い捨てだ」と思うことがあれば今からお伝えする対策をしてみてください。
気持ちが少しでも前向きになると思いますよ。
担任を持つ
まずは、担任を積極的に持つ ということです。
常勤講師をされる方の中では、「担任を持ちたくないから常勤講師という働き方を選びたい」という方も少なくないのではと思います。
その方々への対策にはなりませんが、担任を持つ気持ちがある方はその気持ちを教育委員会や管理職に伝えましょう。
担任を持つと、正規教員との仕事の差はほぼありません。
「講師なのに正規の人と仕事の差がない」ということは、一見大変なことのように思います。
しかし、見方を変えると「仕事の中で自然とスキルが身につく状況」であると言えます。
スキルが身についていくことで、常勤講師を続けて働く学校が変わっても、どこでも通用する教員になることができるでしょう。
そのような大切な常勤講師を 使い捨てにする学校はありませんし、自分自身も使い捨てだと感じることは減るのではないでしょうか。
常勤講師の担任の仕事については↓こちらの記事でも解説していますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
一つの自治体で継続的に働く
次に、働く場所についてです。
常勤講師は、年度が変わる度に講師登録をする必要があります。そのため、働く自治体を変えたくなった場合は一年で変えることもできます。
しかし、「使い捨てにされている」と感じないようにするためには一つの自治体で継続的に働くことがオススメです。
自治体を変えないメリットとしては、
・その地域で働いている人との人脈が広がる
・地域の雰囲気、子どもの傾向がつかめてくる
という二点があります。
周りの環境や働く場所、関わる子ども達のことが分かるようになると肩の荷が降りていきます。
また、人と人とのつながりが増えていくことも働く上でとても大切なことです。
例えば早くに異動が決まり、
「常勤講師だから異動が早い。私は使い捨てな存在なのか。」
と悩んだ時に、異動先で知り合いや、つながりのある人に出会えると心がホッとすると思います。
継続して同じ自治体で働く良さは、このようなつながりが広がっていくところにあると思いますよ。
常勤講師で使い捨てにならないために、ぜひこれらの対策を知っておいてくださいね。
転職活動をしてみるのも選択肢の一つ
「常勤講師の仕事が使い捨てじゃないかやっぱり不安……。」
「常勤講師として働いてきたけど、使い捨てだと感じるから辞めたい……!」
という方は、一度転職活動をしてみるのも選択肢の一つだと思います。
転職活動をすることで、常勤講師や教員以外の働き方を知ることができますし、外の世界を知ることで改めて常勤講師の魅力に気付くこともあるかと思います。
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常勤講師として働いて良かった点
最後に、私が常勤講師として働いて良かった点をお伝えします。
私は、中学校で常勤講師をした経験があります。
講師をして良かった点は、以下の二点です。
・小学校の教員しか経験がなかったけど、もう一度教員採用試験を受ける前に別の校種で働いてみることができた。
・正規教員の時は働く学校を選べないが、常勤講師だと依頼を断ることもできる。
常勤講師は使い捨てかも?と悩むこともあるかもしれません。
しかし、その分身軽な立場であることは間違いないでしょう。
私は、この「校種を変えて働いてみる」、「勤務校は依頼が来た中から自分で選ぶ」という身軽な点がとてもありがたくメリットだと感じたため、常勤講師として働いて良かったなぁと思っています!
今後のキャリアに悩んだらコーチングもおすすめ。
現在常勤講師として働いている方や、これから常勤講師になろうかなと考えている方の中には、今後のキャリアに不安を抱えている方も多いのではないかと思います。
もし、今後のキャリアに悩みがある場合は、無料カウンセリングでのキャリアコーチングを試してみるのもオススメです。キャリアコーチングを受けてみることで、今後のキャリアの考え方について客観的なアドバイスを貰うことが可能です。
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まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、常勤講師が使い捨てなのかどうかについて実体験や周りの経験談からお伝えしました。
自分の立場の捉え方については、考え方次第でポジティブにもネガティブにもなります。
是非、常勤講師の良い点に目を向けて前向きに働いてみてくださいね。
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