こんにちは。「gusare」編集部です。
教師として働いていると、転職を考える際に「教師のスキルだけだと一般企業では役に立たないかもしれない……。」と不安に感じる方もいらっしゃるのではないかと思います。
もしくは、「教師への転職を考えているけれど、一度教師になってしまうと一般企業でのスキルが身に付かず再度転職は出来なくなるかも……。」と心配になっている方もいらっしゃるかもしれませんね。
今回の記事では、教師のスキルは転職したら使えないのかどうかについて、教師として小学校で約5年勤務した後に、一般企業へ転職した経験を元に解説していきます。
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教師のスキルは転職したら使えない?
結論から述べると、教師のスキルは転職しても使えると私は考えています。
教師は生徒への指導力以外にも、さまざまなスキルを身につけることが可能です。
たとえば、社会人に求められる最低限のPCスキルやコミュニケーション能力など、一般企業への転職時にも役立つスキルが身につけられます。
実際に私は新卒として小学校で約5年勤務した後に一般企業へと転職しました。
転職先は教育関係の企業で前職との共通点が多々ありますが、それ以外の業務でも教師のスキルを十分に生かせています。
教師の仕事しか経験していない方の中には「一度教師になると転職はできないかも……。」と不安になる方もいるかもしれません。
しかし、一般企業で求められるスキルと今まで身につけてきた教師のスキルを整理すると、転職で生かせる自分の強みがわかるはずです。
自分の強みがわかると教師のスキルを企業にアピールできるので、転職活動を有利に進められます。
一般企業でも使える教師のスキル
一般企業でも使える教師のスキルとして、私は4つあると考えています。
・最低限のPCスキル
・コミュニケーション能力
・リーダーシップ
・指導力やプレゼン能力
ここからは、それぞれのスキルについて具体的に解説していきます。
最低限のPCスキル
一般企業でも使える教師のスキルとして、PCスキルが挙げられます。
一般企業で求められる最低限のPCスキルは下記の通りで、教師も身につけられるスキルです。
PCソフト | 求められるPCスキル |
Word | 文字入力、書式設定、表や画像の挿入、印刷設定など |
Excel | 表作成、四則演算、セルの書式設定、簡単な関数入力など |
PowerPoint | 画像挿入、図の調整、文字入力など |
Wordは、保護者向けの文書作成時に使用することが多く、見やすいようにレイアウトを工夫したり画像やイラストを挿入したりします。
Excelは生徒の成績や提出物を管理する際に使用し、簡単な関数入力をする場合もあります。
PowerPointは授業で活用することが増えており、操作に慣れている教師も多いかもしれません。
教師のPCスキルは転職活動をする際、企業にアピールできるポイントの一つです。
コミュニケーション能力
教師のコミュニケーション能力も一般企業で使えるスキルです。
教師の仕事は生徒や保護者とのコミュニケーションが欠かせません。
生徒や保護者との関係を築いたり、ときには保護者からのクレーム対応をしたりする場面もあります。
また、職員同士で生徒の情報共有をするためにもコミュニケーションは必須です。
コミュニケーション能力は一般企業へ転職しても欠かせないスキルなので、採用側も重視している場合があります。
一般企業に転職した際もコミュニケーション能力は十分に役立つスキルです。
リーダーシップ
教師のリーダーシップも一般企業へ転職する際に使えます。
教師は学級担任として数十人の生徒をまとめます。
生徒一人ひとりの能力を伸ばすだけでなく、学級という集団をどのように成長させるか計画を立てて、働きかけることが重要です。
目標に向けて生徒をやる気にさせたり、個々の適性に合った役割を与えたりして学級全体をまとめる力が教師には求められます。
リーダーシップの資質は学校現場だけではなく、多くの企業が求める人物像のひとつです。
教師として学級をまとめたリーダーシップの資質は一般企業でも使えるスキルです。
指導力やプレゼン力
自分の意図した内容を伝える指導力やプレゼン力も、一般企業で十分生かせるスキルです。
教師は人にものを教えるプロなので、指導内容や提案内容をわかりやすく相手に伝えるのが得意です。
塾講師やインストラクターなど、教育関係の一般企業に転職することで指導力を発揮することができます。
専門性を生かして英会話講師や、スポーツインストラクターになる道もあるかもしれません。
プレゼン力を生かしたい場合は営業職への転職が考えられます。
営業職では提案内容や商品の魅力について、わかりやすく伝えなければならない場面が多々あります。
教師のスキルを生かしてプレゼン力を発揮することで、一般企業でも即戦力となれるかもしれません。
教師から一般企業へ転職する際に注意するべきポイント
教師から一般企業へ転職する際には、注意するべきポイントが3つあります。
・ビジネスマナーを学ぶ
教師から一般企業へ転職をする際は、ビジネスマナーを学んでおく必要があります。
ビジネスマナーは教師だと身につけられないスキルの一つです。
教師は「世間知らず」のイメージをもたれやすく、保護者からの電話に友達感覚で対応する教師も実際に見たことがあります。
ビジネスメールのやりとりや名刺交換をしたことがないという教師も多数います。
私も教師時代に名刺交換はしたことがなく、転職先で初めてやり方を教わりました。
ビジネスマナーは社会人の基本であり、面接などで「マナーがない」と判断されると採用を見送られてしまうかもしれません。
一般企業への転職を検討している場合は、あらかじめビジネスマナーについて学んでおきましょう。
・在職中に転職活動をする
転職活動はできる限り在職中に進めましょう。
教師は勤務時間が長く、簡単に有給を取れないため転職活動の時間を確保するのは難しいかもしれません。
しかし教師向けの転職市場は小さいので、退職後に転職活動をしても長期戦になる可能性があります。
実際に私は在職中に転職活動をしていました。
通勤時間に求人サイトを見たり、なんとか有給を取って採用面接に行ったりもしました。
在職中の転職活動は大変ですが、不可能ではありません。
時間の使い方を工夫して転職活動の時間を捻出しましょう。
・転職先の条件を明確にする
転職活動を始める際は、あらかじめ転職先の条件を明確にしておきましょう。
たとえば、転職先の条件として下記の内容が考えられます。
- 残業代が出る
- 平日休みがある
- 人と関わることが少ない業務内容
転職先の条件を明確にすると自分の優先順位が決まり、円滑に転職活動が進められます。
「教師を辞めたい」という気持ちだけで転職活動をしても、応募したい企業すら見つからないかもしれません。
短期間で転職先を見つけるためにも「どんな企業で働きたいか?」を明確にしましょう。
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【まとめ】
教師のスキルは転職しても使えますが、それだけで十分転職に有利というわけではありません。
転職活動の際には足りないスキルを身につけたり、転職活動の時間を捻出したりする必要があります。
しかし、教師だからこそ身につけられたスキルや強みもあります。
教師として培ってきたスキルを一般企業でどのように生かしたいか整理し、転職活動に臨みましょう。
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