こんにちは。「gusare」編集部です。
英語の塾講師のアルバイトや正社員に興味がある方の中には、「英語の塾講師になるためには、やっぱりTOEICが必要なのかな?どれくらいの点数があればいいのかな?」と疑問に感じている方もいらっしゃるのではないかと思います。
今回の記事では、実際に塾講師や塾の教室長として働いてきた経験を元に、英語の塾講師になるにはTOEICが必要なのか、点数はどれくらいあると良いのか等について具体的に解説させていただきます。
英語の塾講師にTOEICは必要なのか?
まずはじめに、私の自己紹介をさせていただきます。
私は新卒5年目になる社会人です。大学では教育学部に所属し、教員免許取得を目指す傍ら、英語の塾講師としてアルバイトをしておりました。その後、新卒で個別指導塾の教室長として約2年勤務し、現在は教育関係の一般企業でのんびりと働いております。
そして、私のTOEICのスコア遍歴は下記のとおりです。
16歳(高校1年生):615点
18歳(大学入学時):695点 ※塾講師のアルバイトを始めたのはこの頃です。
20歳(大学2年生):740点
22歳(大学4年生):845点
では、ここからは私自身の経歴やTOEICの特徴などを踏まえたうえで、「英語の塾講師にTOEICは必要なのか」というお悩みについて解説して行きたいと思います。
こちらの記事では、得意科目がない人でも塾講師になれるのかどうかについて解説しています。
英語の塾講師バイトにTOEICは必要?
それではまず、「英語の塾講師バイトにTOEICは必要なのか?」という質問に対してお答えしていきたいと思います。
正直、個人的な見解としては「英語の塾講師バイトにTOEICは必要ではない」と考えます。もちろん、TOEICのスコアが高いに越したことはありませんが、スコアを持っていなくても塾講師として勤務することは可能です。
そもそも、TOEICはビジネス英語の運用能力を測るテストです。そのため、TOEICで出題される単語や問題はビジネスに特化したものが多く、生徒からのニーズはそこまで高くありません。
実際、塾講師をしていた友達の中には、TOEICではなく英検やIELTS、TOEFLなどの他の資格を持っている講師もいました。特に英検は生徒たちからも人気が高く、受験を希望する生徒も多いため、英検の資格を持っている講師は重宝されていたように思います。また、そもそも英語試験の資格やスコアを所持していない講師もいました。
英語の塾講師正社員にTOEICは必要?
次に、「英語の塾講師正社員にTOEICは必要なのか?」という質問です。
これに対してお答えするならば「TOEICのスコアは必要ではないが、所持していた方が良い」という回答になるかと思います。
正直、前述したように「TOEIC受験対策をしてほしい」というニーズはあまり多くはありませんが、「TOEICを受験したい」という生徒も中にはいます。特に高校の商業科・工業科、高専の生徒などからのニーズは一定数あると思います。
そのため、スコアの高さに関わらず、一度TOEICを受験しておくことをおすすめします。
TOEICを受験することで問題傾向やよく出る単語などを把握し、生徒への指導に生かすことが出来ると思います。
英語以外の塾講師でもTOEICの点数はあったほうがいい?
では、ここからは「英語以外の塾講師でもTOEICの点数があったほうがいいか?」というテーマについてお話していきたいと思います。
この質問に対する私自身の答えは「TOEICの点数はなくてもいい」です。
もちろん、あるに越したことはないですが、なくても全く問題ないと思います。
塾講師で一番需要がある科目は中学数学です。英語も需要がありますが、TOEICに出てくるようなビジネス英語ではなく、基礎的な文法や入試対策がメインになります。
そのため、TOEICのスコアがないからと言って悲観する必要はありません。
もしTOEICのスコアに自信がなければ、数学など他の教科の指導に力を入れることをおすすめします。
英語の塾講師ができるTOEICの点数目安は?
では、ここからは英語の塾講師になるために必要なTOEICの点数目安をお伝えしていきたいと思います。
担当する学年やレベルによっても異なりますが、TOEICのスコア500点程度(英検準2級〜2級程度)で塾講師の仕事を始めた方もいらっしゃるようです。
特に小中学生をメインで教える場合は、基礎的な文法や単語などが理解できていれば、問題なく生徒を教えることができます。
一方で、文部科学省によると、高校英語教員のTOEIC取得目標は730点とされています。
平成28年度の調査によると、全国の高校教員のうち61%がTOEIC730点相当を取得しているようです。そのため、もしTOEICのハイスコア取得や、英語講師としてスキルアップを目指すのであれば、730点を目指して取り組んでみるのが良いかもしれません。
参考:文部科学省 平成28年度「英語教育実施状況調査」の結果について
英語の塾講師バイトでのTOEICの点数目安
では、英語の塾講師バイトをしたい方、もしくはされている方のTOEICの点数目安はどれくらいになるのでしょうか。
アルバイト講師の場合も、担当する学年やレベルによっても異なりますが、500点程度(英検準2級〜2級程度)で塾講師の仕事を始めた方もいらっしゃるようです。
また、私が個別指導塾の教室長をしていた時には、一度もTOEICを受けたことがないというアルバイト講師も一定数いました。
英語の塾講師正社員でのTOEICの点数目安
では、英語の塾講師正社員を目指している方、もしくは現在塾講師の正社員をされている方のTOEICの点数目安はどれくらいになるのでしょうか。
正社員講師の場合も、担当する学年やレベルによっても異なりますが、前述したようにまずはTOEIC730点(英検2級から準1級レベル)を目指すのが良いと思います。
英語の塾講師として求人に応募したり、勤務したりする場合は、他の候補者も英語が得意であると考えられます。そのため、採用時により高いスコアを持っていたほうが面接や書類審査で有利になるでしょう。
特に、TOEICでは800点以上が高得点として評価される風潮があるため、もし可能であれば800点以上のスコア取得を目指して頑張ってみるのも良いかもしれません。
TOEICの点数が良くない時のアピールポイントは?
では、次にTOEICのスコアがあまりよくない場合のアピールポイントについて解説していきたいと思います。
まず、前提として塾講師に求められるスキルは
・生徒とのコミュニケーション能力
・教育に対する熱意
・説明能力
などが挙げられます。
もちろん、特定の科目の専門知識やTOEICのような資格試験の成績も大切ですが、それ以上に生徒と向き合う際の姿勢や熱意なども重要です。
英語資格試験やTOEICのスコアがあまり高くない場合は、教科の知識以外の人間性の部分をアピールすると良いと思います。
【まとめ】
英語の塾講師のアルバイトや正社員に興味がある方の中には、「英語の塾講師になるためには、やっぱりTOEICが必要なのかな?どれくらいの点数があればいいのかな?」と疑問に感じている方もいらっしゃるのではないかと思います。実際、TOEICのスコアが無くても塾講師になることはできますが、講師としてのスキル向上の観点から、まずは730点程度を目指して受験してみても良いかもしれません。
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