こんにちは。「gusare」編集部です。
現在小学校の講師として働いている方の中には、「小学校の講師を辞めたい……!どうするべきか悩む……!」という方もいらっしゃるかと思います。
今回の記事では、実際に小学校教員や常勤講師として働いてきた経験を元に、小学校講師を辞めたいと感じるよくある理由や対処方法等について具体的に解説させていただきます。
小学校講師を辞めたい!
まずは、記事を書いている筆者の経歴を紹介します。
社会人一年目…小学校の正規教員になる
社会人四年目…正規教員を退職
社会人五年目…中学校で常勤講師を経験
その後小学校の時短講師も経験
社会人六年目…一般企業に就職
私は、子どもの頃から教員になりたかったので大学四年生の頃に教員採用試験を受け正規教諭になりました。
しかし、夢と現実には大きなギャップがあり社会人二年目頃から「小学校教員を辞めたい」と考えていました。
私が、「小学校教員を辞めたい」と感じた原因は大きく三つです。
①仕事の量
②長時間労働
②精神の不安定さ
小学校教員をしていた頃は、毎日12〜14時間程働いていました。
仕事は大変でしたが、管理職や同僚から、「教員の仕事は大変だけど、子どものために頑張って」と言われることもありました。そう言われてしまうと、自分の能力の低さや経験の無さを働く時間でカバーすることしかできず、当時は月の残業時間が60時間を超える日々…。
仕事の時間が長くなると、心も休まらず土日も仕事のことで頭がいっぱいです。
このような働き方をしていたことで、
仕事の量を調整できない
→働く時間を長くして対応する
→休みの日も気持ちも落ち着かない
という悪循環が生まれていました。
このような悪循環が続いたことから「私にとって教員の仕事は一生続けられる仕事では無い」と感じ、社会人四年目が終わる頃に退職しました。
当時、小学校講師をしていた友人も数名退職していたため話を聞くと、退職理由は以下のようなものでした。
「小学校の先生は自分に合わなかった」
「仕事が多すぎて、毎日が辛かった」
「生徒と合わず、反抗され気持ちが折れた」
このような理由が多く聞かれました。
どの教育現場も、多忙化や子ども達との関係の難しさが問題となっています。
現在、小学校では正規教諭と常勤講師の業務に差はあまりありません。
働く人が足りないので、常勤講師が担任をすることも多いです。
そのため、講師として働いている人も私と同じような理由で「辞めたい」と感じている人もいるかと思います。
今回の記事では、そのような方にも届くように
・小学校講師を辞めたいと感じるよくある原因
・小学校講師を辞めるタイミングと辞め方
について、詳しく解説していきます。
小学校講師を辞めたいと感じる理由は?
では、小学校講師を「辞めたい」と感じる理由はどのようなものがあるでしょうか。
ここでは、三つの理由について解説します。
業務量が多く多忙を極めている
一つ目は、業務量についてです。
小学校講師は担任を持つことが多いです。
※中には、担任を持たず補助の役割をする人もいます。
そのため、講師と正規職員の間に業務量の差はさほどありません。
さらに、講師は「正規教員が足りないところに入ってもらう役割」です。
そのため、現場では即戦力としての働きを求められています。
初任者研修なども十分に用意されていません。
したがって、学校現場で初めて働く講師だと研修や経験も少ないまま担任も持つことになります。
このような現状から、毎日追われる仕事の山に耐えかね「講師を辞めようかな。」と思う人も多いのです。
児童・生徒との関係が上手くいかない
次に、児童・生徒との関係についてです。
その年、関わっている子ども達との関係が上手くいかないこともよくあります。
一年経つと校内人事によって関わる子ども達も変わることは多いですが、子ども達との関係が上手くいかない中で教育活動を進める一年は辛いものがあります。
その中で、次の年も講師を続けるか決める際に「来年も同じ思いをしたくない」と考え、辞める人も中にはいるようです。
次の年も仕事があるか不安になる
三つ目は、今後の仕事に対する不安です。
昔よりは「小学校講師を登録したけど仕事がない」という状況は減りました。
学校は常に人手不足なため、講師登録をすると多くの学校から電話がかかってきます。
しかし、3月になると登録していた講師期間が一旦終わり、次の学校が決まるまで待つ時間があります。
そのような経験をした人からすると、「毎年一瞬でも不安になるのは避けたい。」と思い、講師を辞めていくようです。
ちなみに、講師を辞めた人の中には教員採用試験を受けて正規教諭になった人や、転職活動をして一般企業の正社員になった人など様々な人がいます。
雇用形態に不安を感じ、「辞めたい」と感じた人が多いようですね。
小学校講師を辞めたいと感じたらするべきことは?
「辞めたい」と感じてもその気持ちを持ちながら働き続けている人は多くいるでしょう。
しかし、モヤモヤを抱えて働くことは心身にとって良くはありません。
ここでは、自分の中で「辞めたい」という気持ちが大きくなってきた時にするべき行動について三つ解説します。
同僚の先生や管理職に相談をする
「小学校講師を辞めたい」と感じたら、まずは信頼できる同僚の先生や管理職に相談をしましょう。
周りの先生達も一度は通った道かもしれないので、アドバイスをもらえることもあります。
また、自分の悩みや思いを話すことで、「何かサポートできる体制をとろう」と思ってもらうキッカケにもなります。
話す人は、自分が信頼している人や、アドバイスをもらえると嬉しい人などが好ましいです。
誰に話すのかは、よく考えて話しましょう。
働いている自治体では契約を更新せず、別の自治体に講師登録をする
小学校講師は辞めずに、働く地域だけを変えてみることも一つの対策です。
小学校が変わると文化や地域の傾向も変わるので、良い環境の変化になることがあるようです。
私の知り合いも、講師登録をする地域を変えて小学校講師を続けている人がいます。
「辞める前に、働く地域を変えてみたらリフレッシュできて働き続けられた。」
と知り合いは言っていました。
講師登録の更新有無については大体秋から冬にかけて確認があります。
その際に、更新をしない旨を伝えてください。
また、別の自治体への講師登録も必要です。
講師登録のタイミングについては、こちらの記事も参考にしてみてくださいね!
常勤講師の契約を更新しない
「相談をしたけれど気持ちが変わらない」
「働ける地域も家からの距離的に今の地域しかない」
など、どうしても現状を変えにくい人は、実際に辞めることを考えていきましょう。
小学校講師をしている人には、契約期間があります。
契約期間満了後、契約を更新しない旨を管理職や教育委員会に伝えてくださいね。
また、「契約期間終了前だけどどうしても辞めたい。」という人も中にはいるかもしれません。
そのような方は、こちらの記事を参考にして辞める手続きを進めてみてください。
まとめ
この記事では、小学校講師を辞めたいと感じるよくある理由や、辞めたいと感じたらするべきことについて解説しました。
小学校講師を「辞めたい」と感じた後に、自分の取れる行動(周りへの相談など)をしてそれでも気持ちが変わらなかった時は、他の記事も参考にしながら辞める方向へすすんでみましょう。
大切なことは、自分の「辞めたい」という気持ちに向き合い「何がそう思わせたのか」を自分で理解することです。
この記事を読んだ方々が、「後悔はない」と思える選択の道へ進んでいくことを願っています。
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