こんにちは。「gusare」編集部です。
現在塾講師として働いている方の中には、「塾講師の仕事を辞めたいけれど、なかなか辞められない……!」と悩まれている方もいらっしゃるかと思います。
今回の記事では、実際に塾講師のバイトを経験した後、塾の教室長としても働いていた経験を元に、塾講師を辞めたいけれど辞められない時の対策方法について具体的に解説させていただきます。
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塾講師を辞めたいけれど辞められない!
私は新卒5年目の社会人です。
大学時代に個別指導塾のアルバイト講師を4年間経験し、就活を経て別の個別指導塾の教室長として約2年間勤務しておりました。現在は転職し、教育系の企業でのんびりと働いております。
まず、私自身が塾講師時代に、「辞めたいけれど辞められない…!」「辞めにくい」と感じた体験談をご紹介したいと思います。
私が塾での勤務を始めたのは大学1年生の夏でした。
「友人紹介で3000円もらえるから来ない?」と友人に誘われ、お金に釣られて行ったのが始まりでした。
私が働いていた塾は家から電車で30分の場所で、往復1時間かけて通っていました。効率を考えると家の近くのバイトに変えたほうが良いのかなとはぼんやり思っていましたし、大学の友達にも、「そんな遠いところまで行ってるの?やばいね(笑)」とよく言われていました。
でも正直、私は塾講師の仕事は楽しかったので、別に苦ではありませんでした。そのため、「今すぐ辞めたい!」と思ったこともありませんでした。
でも、様々な理由からぼんやりと「辞めたいなー」とは思っていました。
「辞めたい」と思っていた1つ目の理由は、私の働いていた塾は比較的男性講師が多い一方で女性講師が少なく、コミュニケーションや関係作りが大変だったことです。
自分自身、もともと大人数の中でのコミュニケーションが得意ではなく、加えて自身が大学3年生くらいになるまでは男性の教室長だったので相談もしにくかったというのが大きな理由です。
塾講師を辞めたかった2つ目の理由は、就活や教員採用試験の勉強が始まったことによって、塾でのアルバイトとの両立が難しくなってきたことです。
教室長に「就活で忙しくなってきて心身ともに負担になってきたので辞めたいです。」と伝えたところ、
「少しお休みという形で、辞めずに残っててくれたら嬉しい。シフトは入れなくてもいいから。」と言われて辞めることができませんでした。
3つ目の理由は、時給が発生しない拘束時間が長かったことです。私が働いていた塾では、授業以外の準備時間や授業後の片付けなどには給料は発生しませんでした。
ただ、受験前などになると生徒から質問を受けたり、教室長と講師で終業ミーティングがあったりと、授業終了後から1時間〜1時間半は拘束されている状況でした。そのあと講師や教室長とご飯に行くこともあったので、終電近くで家に帰ることもざらにありました。
最初は楽しかったのですが、その状況が続くと精神的・体力的に少ししんどくなってきて「辞めたいなあ」と感じるようになってきました。
このように辞めたい理由が多くあったにも関わらず、私は塾講師を辞められませんでした。その一番の原因は、生徒からの言葉です。
「就活で忙しくなってきたし辞めようかな、ちょっと体力的にもしんどいしなー」とぼんやり思いながら出勤すると、「先生次いつ来るのー?」「わー!先生久しぶり!」「就活大変なの?頑張ってね!」など、生徒から声をかけてもらいました。
単純なのですが、生徒の顔を見たり声を聞いたりすると元気が出て、「いや、やっぱり辞めないでおこう」と思ってしまい、結局ずるずる大学4年生まで働きました…(笑)
そして、大学時代「絶対塾には就職しない」と決めていたのに、気付いたら塾に就職していたので、本当に自分でも意味が分かりません(笑)
私の場合はそれくらい生徒という存在が自分の中で大きかったのだと思いますが、皆さんも様々な理由から辞めることが難しい状況に置かれているのではないかと思います。
また、塾業界はかなりブラックだと言われているので、私よりも辛い状況に置かれている方も多くいらっしゃるのではないかと推測します。
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塾講師が辞められない原因は?
次に、塾講師が辞められない原因を大きく3つに分けてご紹介します。
受け持ちの生徒がいるから
まずは、「塾講師を辞めたい!」と思ったときに、一番気にかかるのは自分が受け持っている生徒のことだと思います。「受験を控えているのに途中で辞めても大丈夫なのかな…?」
「自分が受け持っている生徒はどうなるのだろう…?」など、心配で辞めにくく感じてしまう人が多くいるのではないかと思います。
また、塾講師として働いている方の多くは、真面目で責任感の強い方が多いように感じます。生徒に対する責任感からそのように感じてしまうのかもしれません。
人手不足だから
次に、「塾講師を辞めたい!」と思った際に、自分の周りの環境を見て、「今自分が辞めたら周りの講師に迷惑をかけてしまうかもしれない」「ただでさえ忙しい教室長が授業に入らないといけないかもしれない」と心配になってしまうかもしれません。
塾業界は基本的に人手不足なので、人気の大手塾以外で塾講師が飽和している塾というのはあまり聞いたことがありません。「人手不足だから、いた方がいいのかな…?」と思ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
周りの人に引き留められるから
また、「塾講師を辞める」という意思を固めて教室長に相談しても、引き留められることもあります。「3月まで待ってくれないか」と時期を伸ばすことを打診されたり、私のケースのように、「辞めずに在籍だけしておいてくれないかな」などと懇願されることもあるでしょう。
教室長以外にも、周りの講師などから「え!辞めちゃうの!一緒に頑張ろうよ」「いなくなったら寂しいなあ」などと感情に訴えられて引き留められることも十分に考えられます。
周りの人に引き留められると、「自分は必要とされている」と感じて辞めにくくなることもあるかもしれません。
塾講師が辞められない時はどうすればいい?
では、次に塾講師の仕事を辞めたいのに辞められない時はどうしたらいいのか、年齢ごと、雇用形態ごとに解説していきたいと思います。
学生アルバイトの場合
そもそも、アルバイトの場合は民法627条で定められている通り、基本的には2週間前に退職の意思を伝えれば退職が可能です。
有期で雇用されている場合でも、民法628条にある「やむを得ない事由」があれば、期間満了前に退職することができると言われています。「やむを得ない事由」としては「妊娠などに伴う勤務困難」「労働条件が実際と違う」「自身の病気や家族の介護」などがあげられるかなと思います。
もしくは、雇用契約ではなく業務委託契約での場合も考えられます。
業務委託の場合は業務委託契約書に退職の際の期限が決められている場合が多いので、一度契約書を確認してみましょう。
上記の前提を踏まえて、辞めたい旨を早めに教室長に相談してみましょう。また、電話やメールではなくできれば時間を取ってもらい直接話すのが理想的です。
注意点として、塾によっては前月に次月のシフトを組んでしまう可能性があります。
そのため、辞めたい時期の1カ月前くらいに相談することをおすすめします。(教室長目線でも1カ月前がありがたいです)
それでも辞められない場合、何度も教室長に辞めたい旨を相談してみましょう。一度だけ相談して諦めるのではなく、何回も伝え続けることが重要です。(本当はこんなことをしなくても辞められるのが普通なのですが…)
また、埒があかない場合は、
・親に相談して親から連絡してもらう
・同じ講師バイトの友達と一緒に相談する
・退職代行を利用する
・労働条件相談ほっとライン(0120-811-610)に電話して相談する
・近くの労働基準監督署や「総合労働相談コーナー」に相談する
などの対策を取りましょう。
また、講師を辞めて他のバイトやインターンをするつもりの方は、早い段階で情報収集をしておくのもオススメです。最近は給料がもらえるインターンも増えてきているので、インターン経験がまだない方は検討してみても良いかと思います。
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社会人アルバイトの場合
社会人のアルバイトの場合も、基本的には学生アルバイトの対応と同じです。
ですが、学生と比べるとシフトに多く入っていたり、受け持っている生徒が多かったり、社員に近いような事務業務を行ったりしている場合があると思います。
円満退職を目指すのであれば、「遅くとも1カ月前に教室長に相談して引継ぎを行って退職」を検討されることをお勧めします。
もちろん、心身の不調などや家族の事情ですぐに辞めなければならないケースもあると思いますので、その場合は、教室長に早めに相談してすぐに退職できるように対策を取りましょう。
それでも教室長が取り合ってくれない場合は、塾の本部やエリアマネージャーなど、教室長以外の人に相談してみることも一つの手かもしれません。
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正社員の場合
正社員の場合も、法律上学生アルバイトの無期間雇用と同じように2週間後の退職は可能です。また、辞められない場合の対応としても学生アルバイトや社会人アルバイトと同じような対応になると思います。
ただ、実際は正社員はアルバイトの雇用契約や業務委託契約とは違い、就業規則で退職申し出の期限が定められている場合が多いです。
一度、就業規則を確認し、なるべく早めに教室長もしくは上長に相談しましょう。特に正社員の場合は、上長との退職面談で「来月辞めます!」「はい、分かりました」とはならないことが多いですし、過去の功績を踏まえて引き留められることもあると思います。
転職する場合は、
「転職することになりましたので、〇月末で退職を希望します。それまでに必要な引継ぎ等を行いますのでよろしくお願いいたします。」
家庭の事情の場合は
「家族の介護のため、〇月から地元に帰ることになりました。〇月は講習で人手が必要だと思いますのでそこまでは勤務します。」
など、具体的な退職希望日時を明確に決めてから上長に相談しましょう。
転職をする場合は、できれば仕事を辞める前に次の転職先を見つけておくことをオススメします。転職先が決まる前に退職をしてしまうと、焦って希望や条件と合わない会社に転職してしまうケースもよくあります。
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また、相談するタイミングも重要です。繁忙期(春休み、夏休み、冬休み、受験前)などに相談すると、忙しくて時間を作ってもらえない場合もあります。なるべく閑散期に相談することをおすすめします。
それでも辞められない場合は、退職代行の利用も検討してもよいかもしれません。
まとめ
現在塾講師として働いている方の中には、「塾講師の仕事を辞めたいけれど、なかなか辞められない…!」と悩まれている方もいらっしゃるかと思います。
様々な理由から、塾講師を辞めたいと強く思っているのであれば、「なぜ塾講師を辞めたいのか」を明確にし、周りからの引き留めに対しても強い気持ちを持って対応することが大切です。また、年齢や雇用形態に応じた冷静で適切な対応をすることも重要です。
一方で、かつての私のように塾講師を辞めようとする活動の中で、塾講師を続ける選択をする方もいらっしゃるかもしれません。
「塾講師を辞めたい」と感じたときは、自分の本当の気持ちや向き不向きを確かめるチャンスだと思いますので、しっかり自分と向き合った上で良い結論を出せることを祈っています。
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