こんにちは。「gusare」編集部です。
小説「成瀬は天下を取りにいく」を皆さんは読みましたでしょうか?私は発売後しばらくして、世間での評価の良さが気になり作品を読みました。
私が読んだ当時も人気の作品だったのですが、本屋大賞も受賞し、今ではさらなる人気を集めていますよね。
ただ、人によっては「『成瀬は天下を取りにいく』を読んだけど、面白くなかった……。」という方もいらっしゃるようです。
今回の記事では、実際に「成瀬は天下を取りにいく」を読んでみた感想を踏まえて、「成瀬は天下を取りにいく」は面白いのかどうかや、どういう人には合わないのか、逆にどういう人にはオススメか、といった点を紹介させていただきます。
「成瀬は天下を取りにいく」は面白くないのか?
「成瀬は天下を取りにいく」という小説が本屋大賞を獲得し、書店やSNS等でも頻繁にそのタイトルを多く見かけるようになりました。自分自身も書評サイト等での評判の高さが気になり、あまり内容を知らない状態で小説を購入、数日間で一気読みをしてしまいました。
既に「成瀬は天下を取りにいく」の本を読まれた方もいれば、気になっているもののまだ読めていないという方もいらっしゃるかと思います。
成瀬は天下を取りに行くは本屋大賞を取るほどに評価も高く人気の作品ですが、人によっては「成瀬は天下を取りにくは面白くない」と感じる方もいらっしゃるようです。
実際に、「成瀬は天下を取りに行く」というキーワードでGoogle検索をしようとすると、「成瀬は天下を取りにいく 面白くない」というキーワードが上の方にサジェストされるようになっています。(2024年4月現在)
今回の記事では、「成瀬は天下を取りにいく」は面白くないのかどうかについて、実際に作品を読んでみた私の正直な感想を紹介させていただきます。
ネタバレなしで感想はまとめていきますので、まだ「成瀬は天下を取りにいく」を読んでいないという方もぜひ参考にしていただければと思います。もちろん、既に作品を読んだという方も参考になる部分はあるかと思うので、ぜひ最後まで読んでいただけますと幸いです。
個人的には、作品についての情報はあまり入れないで読んでみるのが一番いいかな、とも思っています。そんなに難解な話ではないので、読んでみて面白いと感じる方には面白い作品ですし、面白くないと感じる方は無理して読んでも面白さは理解できないと思っています(笑)
個人的な感想としては面白かった。
まず、自身がこの本を読んでみた感想としては、「すごく面白かったし、いい本を読んだなぁ」という感想でした。
個人的には普段そこまで本を読まないので、読みやすい内容・形式だったというのも好印象でした。一冊の本ですが、漫画や短編小説のような感覚で一章ずつ好きなタイミングで読めるようになっています。文章も読みやすく、おそらくですが小中学生でも楽しく読める内容ではないかと思います。
そして、「成瀬は天下を取りにいく」は1章ごとのクオリティも高く、1冊全体でのまとまりも凄く良いので、読書体験としてはすごく満足のいくものになりました。
本を読み終わった頃には、「成瀬あかり」というキャラが好きになっていましたし、この物語の舞台である滋賀にも行ってみたくなりました(笑)
また、「成瀬は天下を取りにいく」は続編の発売もされています。続編が出たからと言って面白い作品という訳ではないですが、多くの読者は「この本は面白かった!」「この作品の続きを読みたい!」と感じているのだと思います。
ただ、個人的にはすごく面白くて好きな作品でしたが、「人によってはもしかしたら合わないかも……?」という風にも感じました。
作品は滋賀県の田舎に住んでいる中学生の「成瀬あかり」が主人公になっています。人によっては中学生の物語に感情移入をするのが難しいかもしれませんし、そもそも興味を持ちにくいかもしれません。
また、普段ファンタジーやミステリー等の作品を読んでいたり、激しいスポーツ漫画などが好きだったりする方には、ちょっと合わないかもしれません。
「成瀬は天下を取りにいく、あんまり面白くなかった……。」という意見があっても、私は否定する気はないですし、確かに人によっては合わないかもなぁと感じます。
ただ、食わず嫌いはもったいない作品だと思いますので、興味がある方はぜひ第一章だけでも読んでいただきたいです。
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「成瀬は天下を取りにいく」が面白くないと感じる理由は?
では、「成瀬は天下を取りにいく」が面白くないと感じている方は、どういった理由で面白くないと感じるのでしょうか。
ここからは、実際に小説を読んでみて、「こういう部分は面白くないと感じる人もいるかも……。」と感じた点を紹介させていただきます。
本屋大賞などで期待値が上がり過ぎている。
まず最初に、「成瀬は天下を取りにいく」は本屋大賞などで期待値が上がり過ぎているため、人によっては「面白かったけど期待以上じゃなかったな」という方も少なからずいるのではないかと思います。
この作品はファンも多いからこそ、良い評判ばかリが流れてきがちです。それ自体は良いことなのですが、評判が良すぎるとどんな作品もハードルが上がり、「期待は超えなかったなぁ」と感じてしまいがちです。
本屋大賞を取ると、多くの人数がその本を読むことになるため、自然と「自分には合わなかったなぁ」という人も増えてきます。
個人的には好きな作品ではあるのですが、あまり期待値を上げ過ぎても面白さを味わいにくい作品だと思います。
映画のようなストーリー展開を期待し過ぎていた。
また、「成瀬は天下を取りにいく」は、そのタイトルや表紙、世間での評判などから、「映画みたいに凄い熱く感動的なストーリーなんじゃないか?」と期待している方も少なからずいらっしゃるのではないかと思います。
もちろん、ストーリー中には感動できる部分や熱い部分はいくつもあるのですが、ハリウッド映画のような波乱万丈なストーリーを期待していると、読後に面白くなかったと感じてしまうこともあるのではないかと思います。
例えばですが小説に「伏線回収」や「衝撃展開」などを期待している方には、少し物足りないと感じる作品かもしれません。
逆に言うと、「心がほんわかする話が好き」「等身大な青春ストーリーが好き」という方にはかなりオススメな作品です。
成瀬や登場人物の行動に共感できない部分もある。
最後に、実際に小説を読んでみて、成瀬や登場人物の行動に共感できない部分も少なからずあるな、と感じました。
ネタバレが無いようにしかお伝えはできないのですが、あらすじを読んだだけでも「成瀬は変なことをするキャラなんだな」という事は分かるかと思います。良く言えば行動力がある、悪く言えば思い付きで色々やり過ぎなキャラクターです。
作品を読んでいくと、この成瀬というキャラクターの魅力にだんだんハマっていくのですが、人によってはやはり「なんでそんなことをするのか共感できない」という方もいらっしゃるでしょう。
あらすじを見て、「こういう人は苦手だなぁ~」と感じる方は、この本を読んでも面白くないと感じるかもしれません。
まずは、第一章を読んでみて判断するのがオススメ!
ここまで、「成瀬は天下を取りにいく」が面白くないと感じる場合の理由について解説をさせていただきました。
色々と書きましたが、個人的にはやはりすごく好きな作品で、読んでよかったなと思う作品でもあります。
「成瀬は天下を取りにいく」が気になっているという方は、まずは1章だけでも読んでみて、作品が自分の好みに合っているかどうかを試してみてください。
漫画が始まる第1話のような感覚で、1章だけ読んでも十分にストーリーがありますので、読んで続きが気になったらぜひ最後まで読んでみてください。
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