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教員免許はあったほうがいい?教員と一般企業それぞれの経験を元に解説!

こんにちは。「gusare」編集部です。

これから教員免許を取ろうかどうか悩んでいる方の中には、「将来を考えると教員免許はやっぱりあった方が良いのかな……。」と疑問に思っている方もいらっしゃるかと思います。

今回の記事では、実際に教員免許を取得した後に、教員と一般企業それぞれの仕事を経験した体験を元に教員免許はあったほうがいいのかどうかについて具体的に解説させていただきます。

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目次

教員免許はあったほうがいい?

 教員免許があったほうがよいのか、読者の中で迷っている人もいると思います。著者である私は、教育学部で教員免許を取得し、一時は教職に就いたものの、今は一般企業に勤めています。

 今の仕事に教員免許は必要ないのですが、教員免許は取っておいてよかったなと思っています。資格全般に共通することですが、将来的に教職という道を少しでも考えているのであれば、教員免許はあったほうが後で後悔することはないです。大学在学中、または社会人として働いている間に教員免許をとる時間があれば、取得しておくとよいでしょう。理由は大きく2つです。

 1つ目は、「永年の資格」であること。教員免許更新制度が廃止されたおかげで、2022年7月から教員免許の期限がなくなりました。そのため、1度取得してしまえば、ずっと更新をすることなく資格の保有が可能です。

 2つ目は、教員不足です。日本全国で教員不足となっており教員採用試験の倍率は下がり、採用されやすい状況になっています。また、産休や休職した教員を補う「代用教員(講師採用)」も不足しているので、自治体によっては講師登録すれば、すぐに働き始めることができるような状況になっています。

 こうした事情から、就職の際に優位に働きやすい状況となっているため、教員免許を取得する余裕があれば持っていることに越したことはありません。

教員免許があってよかったと感じた点

 筆者も一般企業に勤め始めてから教員免許があってよかったと感じたことがいくつかあります。ここでは、そのよかった点を紹介します。

教えることの難しさを学んだ教育実習

 まず、大学時代に感じたよかったことは「教育実習」を経験することができたという点です。教員免許を取得するためには、教育実習をする必要があります。教育実習では、何も知らない子どもにいろいろなことを教えなければいけません。筆者は、実習を通して「教える」ということが非常に難しいということを痛感しました。言葉の掛け方や指示の順番など、先生側の準備をしっかりと整えないと子どもは動くことができません。大人相手であれば、考えて動いてくれそうですが、それが通じないと分かったのが教育実習でした。この経験で得たものが一般企業に入り、部下ができて指導する立場になるととても役立っています。

迷った期間を救ってくれた教員免許

 筆者は、大学を卒業前、一度は教職を目指して教員採用試験を受験しました。しかし、当時はまだ倍率が高かったこともあり、4年生で受けた試験は不合格でした。この頃、大学で出会った研究が非常に面白く、将来的に大学の研究を生かして働くことができる仕事への興味もわき、就職先に迷っている状況でした。採用試験後(8月末)に就職活動を始めていてはスタートが遅く、希望する企業への内定をもらうことができませんでした。そこで中学校の講師として働きながら、就職活動をすることにしました。

 講師と言っても1年間の契約で、しかもフルタイム勤務扱いの「期限付常勤講師」だったので、給与は初任者とほぼ同額で、期末・勤勉手当も支給されました。教員の仕事と就職活動を並行して行うのは体力的に厳しかったですが、結果的に学生から就職までの期間を繋ぐことができました。

人前で話すことへの慣れとプレゼン力が向上

 教員免許を取得する課程にいると、子どもの前で話す機会が多くなります。話すときには「分かりやすく」「簡潔に」「伝わりやすく」ということを大人に対して話すとき以上に気を遣わなければいけません。この話すことへの慣れとプレゼン力は、教員免許を取得しない人に比べると社会に出たときに格段に違うと思いました。

 社会に出て働くようになると多様な人と接しながら仕事をするケースが多くなります。そのときに「伝える力」「伝える手法」をたくさん持っている人は優位だと筆者は感じています。子どもという小さい子や話を聞き入れてくれない難しい保護者にどう話をしていくのか考える教職課程は、他の学部では学べないことを学べるチャンスでもあります。

教員免許を取ることによるデメリット

 教員免許を取得するのはメリットばかりではありません。デメリットもあります。取得を考えている人は次の点に注意をしてください。

単位数が大幅に増える 教育実習の時間も確保

 教員免許の取得をしようとすると大学で学ばなければいけない単位数が大幅に増加します。例えば「小学校1種免許状」の場合

教科に関する科目教職に関する科目教科又は教職に関する科目その他合計
84110867

中学校1種免許状の場合

教科に関する科目教職に関する科目教科又は教職に関する科目その他合計
20318867

上記のようになります。

すべて「学士の学位」を持っていることが前提になるので、社会人になってから取得する場合も、かなりの時間数、大学(または通信制大学)に通って勉強しなければいけません。

また、教育実習も必須になります。免許状の種類によって「2週間から4週間」の実習をする必要があり、この期間は他のことがほとんどできなくなります。

就職面接のときに聞かれる「教員免許を取得した理由」

 2つ目は実際に筆者の体験談ですが、一般企業の就職面接を受けた際に、「なぜ教員にならなかったのですか」という質問を受けました。同じように教育課程を受けて教員免許取得をしている仲間も就職の面接の際に「教員にならなかった理由」を聞かれています。世間的には「教員免許の取得=教員になる」というイメージがあるのか、履歴書に教員免許の保有を書いていると、ほぼ取得の理由について聞かれることは間違いないと思いましょう。

 この際に、教員にならなかったことを言い訳のようなことをするのではなく、「スキルアップのため」「幅広い経験をしたかったから」など明確な目的があって免許を取得したと伝えると好印象を与えます。間違っても「教員の仕事がブラックだから」といったような言い方をしないように注意しましょう。

まとめ

 ここまで教員免許を取得したほうがよいかということについて実体験をもとに記述しました。最初に述べましたが「教員免許はあったほうが便利」ということは間違いないです。ただし、取得しようと思うと時間的にかなりの負担になります。一般企業への就職のみを考えているのであれば、教職課程を取っている間に他のスキルアップをすることができる可能性もあります。自分の将来的な見通しを先に決めて、教員免許の取得を考えるのが一番良いです。

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この記事を書いた人

gusare編集部です。
就活・仕事・転職・ビジネス等に関する情報を発信しています。
複数人での運営をしており、様々なジャンルでの記事を掲載しています。

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