こんにちは。「gusare」編集部です。
研究室選びや就職活動をする際、「研究室と就職先や職業ってやっぱり関係あるのかな?」と疑問に思う方は多いのではないかと思います。
今回の記事では、研究室と就職先の関係性について、理系出身で就活を経験した15人にアンケートを行い、調査・まとめてみました。
研究室選びや就活で悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
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研究室と就職先は関係ない?
研究室と就職先について、皆さんはどういったイメージをお持ちでしょうか?
「やっぱり、研究室と就職先は関係があることが多いはず!」というイメージを持っている方もいれば、「意外と研究室と就職先は関係ないんじゃない?」と思っている方もいらっしゃるかと思います。
今回は、研究室と就職先の関係性についてリアルな声を集めるため、理系出身で就活を行った15人にアンケートを行い、実際に研究室と就職先は関係があったかどうか等を聞いてみました。
↓こちらの記事では、文系のゼミと就職先の関係性について調査・まとめていますので、合わせてチェックしてみると参考になるかと思います。
研究室と就職先はどれくらい関係があった?
まず、最初に研究室と就職先はどれくらい関係があったかを聞いてみました。
理系出身の15人に、↓これらの選択肢の中から自分に一番近い項目を選んでいただきました。
・かなり関係があった。
・少し関係があった。
・あまり関係なかった
・全く関係なかった。
そして、15人の回答を集計した結果が↓こちらです。
全体でみると、研究室と就職先はあまり関係なかったと感じている方が多いようでした。
ただ、研究室と就職先は全く関係ないわけではなく、「かなり関係があった」「少し関係があった」と回答している方も4人居らっしゃいました。
ここからは、それぞれの方の回答をした理由や、具体的な研究室と就職先の関係性についてを紹介していきます。
かなり関係があった。
研究テーマ:無機材料
就職先:化学メーカー 研究職
大学での研究が楽しかったので、博士に進もうかどうか迷っていました。そんな中、今と同じような研究が地元でできる企業があると教授に紹介してもらったうえでの就職だったので、関係性は大いにあったと感じています。
少し関係があった。
研究テーマ:フォミュラーカーのエンジン燃費研究
就職先:自動車部品メーカー 設計職
エンジン本体のガソリン精密噴射部品や省人化のための機械装置設計に取り組んで参りました。実際の業務と卒業研究の内容とは少し意味合いの異なるものにはなりますが、エンジンに関する部品の製造検査を対象とする意味ではどちらかというと研究論文の内容に近いともとれると思います。
研究テーマ:有機半導体
就職先:セラミックメーカー 生産技術職
シリコンウエハー製造に関連する部材を製造している企業であった為、半導体に関連しているという意味ではかすり程度の関係はあったと考えます。
ただ、半導体そのものを扱っている訳ではない上、扱っている材料は無機物だったので会社に入社してから独学で学び直しました。
研究テーマ:アミノ酸
就職先:食品メーカー
食品メーカーに就職したので、配属によっては関係があると思っています。現在は営業職ですが、お客さんとの会話で微生物の話や栄養素の話になった際には少し知識は活用できます。文系出身の方よりは少しはアドバンテージがあると思っています。
あまり関係なかった。
研究テーマ:作物の収量と環境要因
就職先:食品メーカー
関係がある就職先となると、公務員になるか研究員になるかといった選択になったが、そこまで熱意がなかったので進みませんでした。
どちらかというと他の学科の授業で触れた食品の分野に興味があり、それが叶いそうな食品メーカーに就職しました。
研究テーマ:鋳造
就職先:精密検査針の製造
車のエンジン部品の鋳造について研究しましたが、就職先では、レーザを使用した精密検査針の加工をしています。研究内容とは違いますが大学で学んだことが活かせる仕事でした。鋳造内容は、強度を上げるために配合をどのようにしていくかがテーマでした。現職では、ゴミがつかずどのように加工していくかを考えながら加工しています。
研究テーマ:環境工学
就職先:インテリアメーカー 営業職
実は行きたかった研究室に入ることができず、仕方なく選んだ分野でした。むしろ苦手な科目で…しかし先生が優しかったので何とかやっていけました。就職の際は、再び、本当に自分がやりたかった分野に就職できた、という経緯です。
研究テーマ:有機合成
就職先:製薬会社
大学院に進学して、テーマを変えたと言うのもありますが、直接的には関係のない分野になります。化学という点では役立ちますが、農学という意味だと畑違いの会社に就職する人の方がほとんどでした。農学系は給料が安いです。
研究テーマ:遺伝子組換え食品の未来性
就職先:小売業
研究は趣味として行う部分が多く、仕事に反映したいとは最初から思っていませんでした。研究の楽しいを仕事にそのままシフトする気にはどうしてもなれず、逆に学生時代とはまるで違うことがしたいと想いました。その関係で関係性が薄い進路を選びました。気分一新で社会人を始めたいと思ってそうしました。
研究テーマ:医療関係
就職先:病院 臨床検査技師
主に病理組織を薄切し顕微鏡で観察する研究でしたが、病院では細胞診の資格を持っていないため配属されませんでした。しかし大学で経験があったため人手が足りない時は手伝いに駆り出され、うまく対応することが出来ました。
研究テーマ:医療関係
就職先:農業メーカー 営業
研究室の研究テーマは先輩から引き継ぐものが多いので具体的に自分で選べたわけではなかった。また自分の研究テーマに関連した業種はなかなか見つからず別の職種やテーマの仕事に就くことにした。また大学院を卒業してるかどうかも就職先を選ぶ上でポイントになった。
研究テーマ:ロボットのセンサ
就職先:機械メーカー 技術職
大学の研究室において何回か就職斡旋の方々がやって来ましたが、その方々が軒並み派遣業者ばかりであったため、正社員の技術職になりたいと思っていたのでその誘いを断っていました。その結果自分一人で就活をすることになったので、研究室とは全く関係ない就職先に決まりました。
全く関係が無かった。
研究テーマ:プラスチックの放射線劣化
就職先:輸送機器メーカー 技術職
本当は研究を続けたかったが進学が難しく就職することにした。研究職や学術研究に関わる仕事を目指して就職活動をしたが、大学での研究テーマがかなりニッチで経験を活かせるような企業がなく、研究職を断念して大手企業の理系職を選択した。
研究テーマ:組織に悪影響を与えずに死んだ細胞を速やかに除去するメカニズムの解明
就職先:人材派遣会社 研究職
元々製薬会社の研究職を希望していたのでその時点で「ジャンルが生命科学であること」以外は関係がなかったのですが、最終的に内定を頂けたのは人材派遣会社だけでした。新卒として有機合成化学系の会社に派遣されましたので、基礎的な実験室での立ち回り以外はほとんど活かして働けませんでした。逆に言えばほぼすべてが目新しかったので、最初の頃は毎日が勉強状態でした。
研究テーマ:MathTEX
就職先:教育系先生
情報系の学部だったので、基本的にプログラミング関係の職に就く人が多かったのですが、私自身プログラミングが得意ではなかったので、オファーを受けた教育系の講師になることにしました。当時、そのように選択をしてよかったです。
理系にオススメな就活サービス
今回の記事では、研究室と就職先の関係性について、理系出身者へのアンケートを元に解説させていただきました。
研究室で学んだ内容と就職先の関係性は人それぞれです。研究室で学んだ内容と関係のある業界や企業に就職をしないといけない訳ではないですし、研究室でいろいろと経験した結果、全く研究とは関係ない企業に就職するという選択肢もあるでしょう。
最後に、ここからは理系の方にオススメな就活サービスをまとめて紹介させていただきます。登録をするとスカウトが届いたりもするので、「効率よく就活を進めていきたい……!」という方はぜひ活用してみてください。
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