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教師はインスタ禁止って本当?元小学校教師が実体験を元に解説!

こんにちは。「gusare」編集部です。

これから教師になりたいと考えている方や、教師の知り合いが居る方の中には、「教師はインスタ禁止」だという噂を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないかと思います。

今回の記事では、教師はインスタ禁止なのかどうかについて、教師として小学校で約5年勤務していた経験を元に解説していきます。

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目次

教師はインスタ禁止って本当?

結論から述べると、教師がインスタを利用すること自体は禁止されていません。

実際に私が教師として小学校に勤務していたときは、プライベートでインスタを利用していました。同僚もインスタを利用しており、私が教師を退職した現在も相互フォローをしています。

現役の方で教育に関する知識や授業のノウハウを発信している人もいるため、教師のインスタ利用は可能です。

しかし、教師がインスタを利用する際はいくつか禁止事項や制限があります。

例えばですが、インスタで児童生徒と個人的なやり取りをしたり、児童生徒の個人情報を載せたりすることは禁止されています。

また、私立学校の教師は公務員ではないため、公立学校よりも制限がゆるい部分もありますが、基本的に注意する点は一緒です。

教師がインスタを利用する際は、禁止事項や制限される内容を理解しておく必要があります。

【関連記事】
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教師がインスタで禁止・制限されている行為ものは?

教師がインスタを利用する際、禁止や制限される行為として大きく次の3つが挙げられます。

・児童生徒との個人的なやり取り

・児童生徒の個人情報漏洩

・営利目的のインスタ利用

児童生徒との個人的なやり取り

教師はインスタをはじめとするSNSを利用し、児童生徒と個人的なやり取りをすることが禁止されています。

2021年に文部科学省は、児童生徒との個人的なやり取りを禁止する通知を都道府県教育委員会に出しました。

(出典:令和元年度公立学校教職員の人事行政状況調査結果等に係る留意事項について  (通知)

個人的なやり取りが禁止された背景には、児童生徒へのわいせつ行為によって処分される教師が増加したことが挙げられます。

2019年に文部科学省が行った調査では、わいせつ行為などで懲戒処分を受けた教師が273人であることが明らかになりました。273人は過去2番目に多い人数です。

このうち121人は、児童生徒に対するわいせつ行為で懲戒免職になっています。中にはSNSやメールなど、個人的なやり取りからわいせつ行為に発展した例もありました。

(出典:令和元年度公立学校教職員の人事行政状況調査について

教師と児童生徒との個人的なやり取りはトラブルに発展する可能性があります。私もトラブル防止のため、インスタを利用していることについては生徒に隠していました。

しかし、教師は児童生徒や保護者にアカウントを特定されるリスクもあるため、実名を使わず非公開で利用していました。

トラブルを防ぎ児童生徒の安全を守るため、インスタを利用した個人的なやり取りは禁止されています。

生徒の個人情報漏洩

公立・私立ともに、教師がインスタに生徒の個人情報を載せる行為も禁止です。

公立学校の教師による個人情報漏洩は、地方公務員法の第33条「信用失墜行為の禁止」や第34条「守秘義務」の規定に違反します。

私立学校の教師は公務員ではありませんが、情報漏洩をした場合は個人情報保護法違反にあたる可能性があります。私立学校によっては、就業規則に児童生徒の個人情報漏洩の禁止が規定されているかもしれません。

個人情報漏洩は法令違反になるほか、社会的に大きな信用を失ってしまいます。

インスタに児童生徒の名前や顔写真を載せる行為は、個人が特定されるリスクがあるため危険です。

学生番号などからも個人を特定される可能性があるため、インスタに投稿する際は細心の注意を払いましょう。

営利目的のインスタ利用

公立学校の教師は営利目的によるインスタ利用が制限されます。

地方公務員法第38条には「営利企業への従事等の制限」が規定されています。

教師は副業で営利企業等を営んだり、報酬を得て働いたりしてはいけません。営利目的のインスタ利用は副業に該当するため、制限されてしまいます。

教育公務員特例法第17条の規定により、教育委員会の許可があれば営利企業等で報酬を得て働くことは可能ですが、下記の内容を満たすことが条件です。

・教育に関する業務内容であること

・本業に支障がないこと

インスタを利用して収益を発生させる場合は、アフィリエイトで広告収入を得たり、自分の商品やコンテンツを販売したりする方法が挙げられます。

営利目的でインスタを利用するためには、業務内容や収益方法が法律の条件を満たし、かつ教育委員会から許可をもらうことが必要です。

一方で、私立学校の教師は地方公務員法や教育公務員特例法が適用されません。就業規則に副業禁止の規定がなければ、インスタで収益を得ることができます。

営利目的でインスタを利用したい私立学校の教師は、就業規則に副業禁止の規定がないか、あらかじめ確認しましょう。

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教師の仕事は制限が多い?

教師は一般企業に勤める会社員に比べると、仕事やプライベートにおける制限が多いと私は考えています。

その一方で、インスタを利用する際守るべきポイントは、教師も会社員もほとんど変わらないと感じました。

教師はプライベートの時間も仕事を意識することが多く、さまざまな場面で配慮が必要です。SNSの投稿内容はもちろん、プライベートで外出する際も「いつ誰に見られるかわからない」と思いながら過ごさなければなりません。

私が教師だったときも常に仕事がつきまとっている感覚があり、息が詰まる思いをしました。

しかし、インスタ利用に関しては会社員も教師と同様に、いくつか注意事項があります。顧客との個人的なやり取りや、個人情報漏洩には細心の注意を払わなければなりません。

また、副業禁止の会社では教師と同じく営利目的のインスタ利用が制限されます。

勤務先の信頼性を保ったり規則を守ったりするために、ある程度インスタ利用が制限される点については、教師も会社員もほとんど変わりません。

【まとめ】

教師はインスタを利用できますが、いくつか禁止事項があります。

児童生徒との個人的なやり取りや、個人情報漏洩は法令違反になる可能性があります。営利目的のインスタ利用も、内容によっては制限されるかもしれません。

しかし、インスタ利用で気をつけるべき点は会社員であってもほとんど変わりません。一社会人としてのモラルを守りながら、楽しくインスタを利用しましょう。

また、最近は社会人向けの「キャリアSNS」と呼ばれる社会人向けのSNSサービスも登場してきています。「教員だけど教員以外の社会人の友達や知り合いを増やしたい……!」という方はぜひ活用してみてください。

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