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生徒が自分の言うことを聞かない!小中高それぞれの原因と対策を解説!

こんにちは。「gusare」編集部です。

教員や保育士、塾講師といった仕事をしている方の中には、「生徒が自分の言うことを全然聞いてくれない…!どうすればいいの?」とお悩みの方もいらっしゃるのではないかと思います。

今回の記事では、実際に様々な年代の生徒と接する仕事で働いてきた経験を元に、生徒が自分の言うことを聞かない場合の原因と対策方法について、小学生・中学生・高校生それぞれのケースで解説をいたします。

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目次

生徒が自分の言う事を聞かない……!

生徒が言うことを聞かない!

まずはじめに、私の自己紹介をさせていただきます。

私は新卒5年目になる社会人です。大学では教育学部に所属し、教員免許取得を目指す傍ら、塾講師と家庭教師のアルバイトをしておりました。その後、新卒で個別指導塾の教室長として約2年勤務し、現在は教育関係の一般企業で生徒と関わっております。

かくいう私自身も、生徒が言う事を聞かず困った経験を数多くしてきました。

特に新任の頃は経験不足だったこともあり、生徒が言うことを聞いてくれませんでした。

私の場合、反抗期の男の子と、理系の高校生と相性が悪かったです。例えば、騒がしくしている時に注意すると、「は?うっせーよ」と言われたり、生徒から下に見られて話を聞いてもらえなかったりしたこともありました。

その度に悔しい思いをしたり、傷ついたりすることもありました。ですが、「こんなところで負けてたまるか」と思い、本を読んだり、ベテランの先生に対応策を聞いたりして生徒対応の勉強をしました。そして、実際の生徒対応で実践しながら経験を増やしていきました。

すると、2年前は一言も口も聞いてくれなかった男の子が、私が退職する日に泣きながら手紙をくれました。そして、初対面のときに私を値踏みするように見ていた理系の高校生は、「先生のおかげで大学に合格した」と言ってくれました。

私の場合は個別指導塾で働いていたので、一人ひとりと向き合う時間が長く、関係性が築きやすかった部分はあると思います。そのため、もし皆さんが学校や公の施設で働かれている場合、今回のケースには当てはまらない部分もあるかもしれません。ですが、私が今まで経験してきたことを元に、生徒が言うことを聞かない時の対策方法をお伝えしていければと思います。

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小・中・高それぞれの原因と対策方法

それでは、ここからは小・中・高それぞれで生徒が言う事を聞かない原因と対策方法について解説していきたいと思います。

小学生が言うことを聞かない原因と対策方法

まず、小学生が言うことを聞かない原因と対策方法について、低学年と高学年それぞれ分けて解説させていただきます。

低学年の場合

小学校低学年の場合、言うことを聞かない原因はいくつか考えられます。

・成長の遅れ
・他に楽しそうなことがある
・大きな音がして気になる
・保護者と先生の区別が付きづらく、甘えてしまう
・今日あったことを話したい

などです。

そのため、その生徒さんの成長や特性に合わせた声掛けが必要です。

対処法としては、

・指示に遊びを取り入れる
・カウントダウンを使う
・指示を視覚化する
・先生が楽しそうにやる
・出来ている子を褒める

先生や周りの生徒が楽しそうにやっていることを真似したくなる年齢なので、怒らずに楽しそうに生徒と関わることが大切です。

高学年の場合

小学校高学年の場合、言うことを聞かない原因は、以下のように考えられます。

・指示が長過ぎる
・話のタイミングが悪い
・言っていることが毎回変わってよく分からない
・理不尽で一方的な指示に従いたくない

よくありがちなのが、「では、まず〇〇をして、そのあと〇〇をして、最後に〇〇をして提出しましょう」というように、指示が複数になってしまうケースです。

もしくは、理科の実験などで興味深い実験器具を目の前に出したあとで、「では実験の説明をします」という説明を始めてしまい、生徒たちが実験器具に気をとられて話を聞いていなかった、というようなことも考えられます。

小学校高学年の場合は、

①指示を出す
②やってもらう
③完了が確認できたら次の指示を出す
④やってもらう

というように1つ1つ順番に指示を出していくことが大切だと思います。また、指示を出すタイミングにも気をつけると、生徒のやることが明確になり、言うことを聞いてくれない生徒が減るかもしれません。

中学生が言うことを聞かない原因と対策方法

次に、中学生が言うことを聞かない大きな原因としては、心と体が急激に変化することへの不安やストレスが考えられます。心と身体がちぐはぐで、イライラしたり暴言を吐いてしまったりすることもあります。

そのため、「〇〇しなさい」「〇〇するのがあなたのため」というような生徒を抑え込む発言は控え、自主性を尊重することも大切だと思います。とはいえ、将来のことや長期的な視点で物事をみるのが難しい年頃です。そのため、「今先生は〇〇してほしいんだよね、〇〇するとこんな感じになるよ。例えば〇〇という選択肢もあって、その場合はこんな感じなるけど、それでも良い?」という形で選択肢を提示してみるのも良いかもしれません。

また、教師側がどうしてもイライラしてしまう時は物理的に距離を取ったり、ストレス解消したりすることも重要です。あくまで冷静に、干渉しすぎず、見守るスタンスを取りましょう。

ただ、「人命に関わることや周りに危害が及びそうなこと、社会生活上問題になるときだけは怒るよ」と怒るときのルールを事前に伝えておくと良いかもしれません。

高校生が言うことを聞かない原因と対策方法

高校生が言うことを聞かない原因としては、「先生よりも自分のほうが優れている」「先生の話を聞く価値がない」と思っている可能性が考えられます。

高校生にもなると自我が確立し、自分に必要なものとそうでないもの、好きなものと嫌いなもの、がはっきりしてきます。

話を聞かないということは、生徒がその話を「自分にとって有益ではない」と判断している可能性が高いです。そのため、「自分は生徒に伝えられることがある」ということをスキルや人間性の部分でアピールしていく必要があります。

・日頃から努力している姿勢を見せる
・担当教科の知識が豊富
・入試の情報を多く持っている
・珍しい経験をしてきた
・仕事と両立して何かに挑戦している
・生徒の相談に時間を割いてくれる

など、生徒が先生に対して何か魅力を感じる部分を作っていくことが大切です。自分のスキルや人間性を磨くことで、生徒が言うことを聞いてくれるようになることもあります。

言う事を聞かない生徒を指導する時の注意点

それでは、ここからは言うことを聞かない生徒を指導する際の注意点を解説して行きたいと思います。

先生・生徒の関係を崩さない

まず、何よりも威厳を持ち、きちんと先生としての立場を守ることです。

言うことを聞かない生徒に対して、怒らなかったり放置したり笑って流したりすると、状況は悪化します。友達のような関係性ではなく、適度な距離感を守って、「先生」として対応しましょう。

そのように対応しないと、生徒たちは「反抗的な態度をとってもこの先生は怒らないんだ」と思いはじめ、他の生徒にも悪影響が及びます。そのため、日頃から怒る基準を決めておき、生徒に伝えておくと良いと思います。(私の場合は、生徒に身の危険が及ぶとき、周りの生徒が嫌がることをしたときは強く言うからねと生徒に伝えていました)ただ、理不尽に感情的に怒るのではなくどうして言うことを聞かないといけないのか、理由も事前に伝えられるとベターだと思います。

周囲の協力を仰ぐ

先生として指導できることをした上で、それでも言うことを聞かない生徒がいた場合は、周囲の協力を仰ぎましょう。まずは、周囲の同僚や上長、管理職に相談することをおすすめします。ひとりで対応すると誤った対応をしてしまい、クレームなどにつながるおそれがあります。どうしても自分一人で抱え込んでしまいがちですが、なるべく早い段階で周囲に相談しておくことが重要です。その場合は、状況を整理して事実をまとめ、客観的に報・連・相することが大切です。必要があれば保護者も巻き込んで話し合いを行う必要があるかもしれません。

困り感を抱えている生徒の場合は専門機関との連携を行う

生徒が言うことを聞かない原因として、近年多く取り上げられている「困り感を抱えている生徒」の可能性も考えられます。具体的にいえば、発達障害の診断を受けている生徒、もしくはグレーゾーン(発達障害の診断は受けていないがそのような特性がある)の生徒のことです。その場合は、スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラー、専門医などとの連携が必要となります。しかしながら、かなりデリケートな内容であるため、教員側で勝手に判断し、決めつけた行動はとらないようにしましょう。

参考URL:https://www.gov-online.go.jp/featured/201104/
(政府広報オンライン)

まとめ

教員や保育士、塾講師といった仕事をしている方の中には、「生徒が自分の言うことを全然聞いてくれない…!どうすればいいの?」とお悩みの方もいらっしゃると思います。

今回は、そのような方に向けて、原因や対処法をお話してきました。しかしながら、その生徒との関係性や勤務環境などによってさまざまな原因や対処法が考えられます。そのため、一人で抱え込まず、多くの人と協力しながら生徒に向き合っていくことが重要ではないかと考えます。

生徒が話を聞かずに困る方はこちらの記事も参考にしてみてください。

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