こんにちは。「gusare」編集部です。
これから就活をする学生や、就活で内定を貰った就活生の中には、「新卒で中小企業に入るのはもったいないのかな?」と感じて、就職先に悩んでいる方も多いのではないかと思います。
今回の記事では、新卒で中小企業にはいるのはもったいないのか、実際に新卒で中小企業に入り、転職なども経験した実体験を踏まえて解説をさせていただきます。
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中小企業に新卒で入るのはもったいない?
「新卒でどの企業に就職するべきか」は、就活生であれば誰しもが悩むテーマの一つだと思います。特に、知名度の低い中小企業への就職を検討する際は悩んでしまいがちです。
もし中小企業への内定を獲得したとしても、「新卒で中小企業に就職するのでいいのかな・・・?これってもったいないかな・・・?」と考えてしまう方は多いのではないでしょうか。
自分自身も、新卒で就活を始めたばかりのころは、「できれば大手企業に就職したい!」「周りに知られているような企業に就職したい!」という気持ちも強かったです。
魅力的な中小企業があったとしても、「新卒で中小企業はもったいない気もするなぁ」と気が進まなかったりしました。(笑)
ですが、自分の場合は結局、新卒では中小企業に入社することにしました。自分の希望する業界の大手企業からの内定は貰えなかったというのも大きな理由の一つです。
そして実際に中小企業で働いてみると、中小企業には悪いことばかりではなく、メリットもいろいろあるのだなと実感しました。一方でやはり新卒で中小企業に就職するデメリットも感じましたので、確かに人によっては新卒で中小企業に就職するのはもったいないなとも思いました。
今回の記事では、そんな実体験を踏まえて、新卒で中小企業に就職するメリットとデメリットについて解説をさせていただきます。そして、新卒で中小企業に就職するべきかどうか悩んだ時の考え方も合わせて紹介しています。
「新卒で中小企業に就職するのはもったいないかも……。」と感じている方はぜひ参考にしてみてください
新卒で中小企業に入るメリット
まず、新卒で中小企業に入るメリットについて、自分自身が感じたものを紹介させていただきます。
地元や地方で働くことができる。
まず最初に、地方や地元で働くことができるというのが新卒で中小企業に入るメリットの一つだと思います。
やはり、大手企業に新卒で就職しようとすると、地元や地方ではなく、東京で働く必要があるケースが多いです。多くの大手企業は東京に本社を構えていますから、大手企業への就職を希望する場合は東京に住むことを視野に入れる必要があります。
地元に何社か大手企業があったとしても、その企業が自分の興味のある業界・業種とは限らないでしょう。
一方で新卒で中小企業に就職する場合は、必ずしも東京に住む必要はなく、地元や地方でも十分に就職可能です。
東京ではなく、地元や地方で働きたいという方には、新卒で中小企業に入ることも選択肢の一つとしてアリだと思います。
また、大手企業に拘らなければ、就職先の選択肢も広がります。自分の興味のある業界で大手企業に入るのはなかなか難しかったりもしますが、地方の中小希望であれば希望する業界にも就職しやすいというのもメリットです。
新卒で中小企業に入るのはもったいないような感じもするかもしれませんが、地元や地方で働きたいのであれば、無理に大手企業に就職しようとする必要はありません。
転勤が少ない。
次に、中小企業の場合は大手企業と比べて比較的転勤が少ないというのも大きなメリットです。
業界にもよりますが、大手企業は全国や海外に支社や支店を持っている傾向があります。そのため、新卒で大手企業に入社した場合は、1年目から地方の支社で働くことになるようなケースもよくあります。もしくは、最初は東京で働いていたとしても、数年で転勤になり、縁もゆかりもない地域に引っ越さないといけないこともあります。
一方で、中小企業の場合はそもそも支社や支店が少ないため、大手企業と比べると転勤のリスクはかなり低いです。そもそも本社しかないような企業や、現地採用が主で転勤がないような企業も多いです。
学生の頃はイメージが付きにくいかもしれませんが、転勤の有無は人生に大きな影響を与えます。住む場所が変われば、人間関係も変えていく必要がありますから、「給料が安くても転勤がない会社が良い」と考える方も多いです。
就職して転勤をしたくないという方は、中小企業に就職するのも悪くないと思います。
裁量権が多い傾向にある。
次に、裁量権が多い傾向にあるというのも、新卒で中小企業に就職するメリットです。裁量権とは、「自分で自由にできる権限」みたいな意味ですね。
中小企業の場合、社員の人数が少なかったり、一人一人の業務内容が明確でなかったりするため、その分裁量権が多い傾向があります。社長との距離も近いので、何か社内で新しいことを始める際も、社長がOKを出せばすぐに取り組みを始めることが可能です。
自分でやるべきことを考えて行動するのが好きな方は、大手企業よりも中小企業の方が向いているかもしれません。
幅広い業務に関わることができる。
最後に、会社で幅広い業務に関わることができるというのも新卒で中小企業に入社するメリットです。
基本的に、大手企業はビジネスを効率よく進めるために、業務を分業化して、大人数で仕事を進めることが多いです。そのため、関わることのできる業務は少なくなりますが、一方で専門的な知識が身に付いたり、大きなプロジェクトに関われたりするのが魅力です。
一方で、中小企業の場合は、「総合職」「営業職」「エンジニア職」といった形でざっくりと職種は分かれていたりしますが、業務内容は明確に定義されていないことが多いです。良くも悪くも、幅広い業務に関わることができるのが中小企業の魅力です。
例えばですが、営業の仕事と広報の仕事を兼任するようなケースや、エンジニアの方が営業的な仕事もするようなケースもあったりします。若手社員であれば、兼業で採用説明会の企画や運営に関わることもあるでしょう。
専門的な業務をするよりは、幅広い業務に関わり、全体像を把握したうえで仕事をしていきたいという方には中小企業に新卒で就職することも悪くないでしょう。
新卒で中小企業に入るデメリット
ここまで、新卒で中小企業に就職するメリットについて解説をさせていただきました。
新卒で中小企業に就職するメリットはいろいろとありますが、当然メリットだけではありません。
ここからは、新卒で中小企業に就職するデメリットについて、実際に中小企業に就職してみた経験を元に解説させていただきます。
収入や安定性は低い。
まず最初に、中小企業は大手企業と比べて収入や安定性は低いです。
同じ業界で似たようなことをしている企業でも、大手企業と中小企業を比べるとやはり中小企業の方がかなり収入は低くなります。
新卒で入社したての頃はどの会社でもそこまで収入は変わりませんが、年を重ねていくにつれて収入の差は大きくなってきます。
学生の頃は、「収入なんて最低限あればいいや」と思っていたとしても、実際に働いてみたら「もっと収入が欲しい……。」と感じる方は多いです。自分のいろんな会社で働いたのですが、収入の差はモチベーションにもかなり影響します。
また、中小企業は大手企業と比べると安定性はかなり低いです。もちろん、大手企業であっても終身雇用の時代ではなくなってきていますが、中小企業と比べると比較的安定しているのは間違いないです。
大手企業に入る能力があるのに、中小企業に新卒で入る場合は、やはり収入や安定性の面でもったいない部分も多いです。
仕事の仕組み化ができていない傾向がある。
次に、中小企業の場合は仕事内容が仕組み化できていない傾向があるというのもデメリットです。
先ほど、新卒で中小企業に入るメリットして裁量権があるという点を挙げさせていただきましたが、逆に言うと仕事内容が明確ではなく仕組み化ができていないというのが中小企業に就職するデメリットです。
大手企業であれば、効率的に業務をするために仕事を仕組み化し、分業できる体制を作っています。ですが、中小企業でそのような仕組み化ができている企業は稀で、多くの場合個人の能力ややる気に頼った俗人的な仕事で会社が成り立っています。
学生の方であればバイト経験がある方も多いと思いますが、「マニュアルや仕組みがしっかりと整っている会社」と「マニュアルも仕組みもなく店長や先輩から口頭で教えられるだけの会社」とどちらの方が魅力的に感じるでしょうか。
人によって意見は様々だと思いますが、「働きやすさ」の観点で言うと、マニュアルや仕組みがしっかりと整っている会社の方が魅力的でしょう。
新卒で中小企業に入る場合は、会社内で仕事の仕組み化ができていないというリスクも理解したうえで入社をするほうが後悔しにくいかと思います。
専門的なスキルが身に付くとは限らない。
次に、新卒で中小企業に入る場合、会社にもよりますが必ずしもスキルが身に付くとは限りません。
中小企業では幅広い業務に関わることができる一方で、一つの業務で専門性を身に付けていくという事は難しいです。
中小企業は社員数も少ないため、特定の仕事だけをしていればいいということはあまりありません。
また、仕事やプロジェクト全体のレベル感も、中小企業は大手企業と比べるとあまり高くない傾向があります。
大手企業の場合は予算も大きく関わる人数も大きいプロジェクトが動いたりしますが、中小企業の場合は小さな仕事やプロジェクトが数多くあり、それで会社が成り立っていたりします。
中小企業で小さいプロジェクトをいくら経験したとしても、大きなプロジェクトの動かし方や、品質の高め方は身に付きにくいでしょう。そういった点でも、中小企業で身に付くスキルには限界もあります。
自分自身が専門的なスキルを身に付けていきたいという方には、新卒で中小企業に入ることはあまりオススメできません。
大手企業に転職する難易度が高い。
最後に、新卒で中小企業に入社した場合、その後大手企業への転職が難しくなるのもデメリットです。
よく「新卒カード」という言葉が使われたりしますが、新卒での就活は実績もスキルもない状態で大手企業に入社できる最初で最後のチャンスです。
一度中小企業に入社すると、その後大手企業に転職するハードルはかなり高くなります。一方で、新卒で大手企業に入社しておけば、その後中小企業に転職することはそこまで難しくありません。
そう考えると、新卒で中小企業に入るのは確かにもったいない部分も多いと思います。中小企業への転職はそこまで難しくないですから、新卒では大手企業に入っておいた方が選択肢は広がるかもしれません。
ただ、中小企業から転職して大手企業に入社することも出来ないわけではありません。
しっかりと中小企業で仕事に取り組み、成果を出せば、大手企業でもその実績は評価されます。
ですが、大手企業への就職を目指すのであれば、新卒で中小企業に就職するよりも、最初から大手企業に入った方が効率的でしょう。今のスキルでは大手企業に入れないという場合は一度中小企業に就職するのもアリだとおもいますが、そうでなければ新卒で中小企業に入るのはもったいないとも感じます。
新卒で中小企業に入るべきか悩んだら?
ここまで、「新卒で中小企業に就職するのはもったいないかな?」と疑問に思っている方向けに、新卒で中小企業に就職するメリットとデメリットについて解説させていただきました。
新卒で中小企業に就職することにはメリットもデメリットもあるので、どうするべきか悩んでしまう方も多いと思います。
ここからは、新卒で中小企業に就職するべきかどうか悩んでいる方向けに対策方法を解説させていただきます。
大手企業にエントリーだけでもしてみる。
まずオススメなのが、エントリーをするだけでもいいので、大手企業の選考を受けてみることです。
「新卒で大手企業に就職できるのに中小企業に就職する」という場合と「新卒で大手企業に就職できなかったから中小企業に就職する」という場合では、状況が大きく異なります。
「新卒で中小企業に就職するのはもったいないかもしれない……。」と少しでも感じているのであれば、まずは行動をして大手企業からの内定は貰えるのかどうかを実際に試してみましょう。
大手企業にエントリーをしてみると、当然ですが受かる企業もあれば落ちてしまう企業もあるでしょう。
選考結果を踏まえて、「この大手企業とこの中小企業だと、どっちが良いかな?」と考えてみると、どっちが自分に合っているのか、現実的に考えることができるでしょう。
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就活エージェントに相談してみる。
次に、就活エージェントに相談をしてみるというのも一つの手です。
就活エージェントに相談してみることで、「自分にはどういった会社が合っているのか」を客観的にアドバイスをしてくれますし、企業の紹介や就活のサポートもしてくれます。このようなサービスが無料で受けられるのが就活エージェントの魅力ですね。
「新卒で中小企業に行くのはもったいない気がするけれど、自分だと大手企業に就職できる気がしない……。」という方でも、就活エージェントでのサポートを受ければ大手企業に就職できる可能性も少なくありません。大手企業は採用人数が多い企業もあるため、意外と穴場な企業もあったりします。
もちろん、就職したい企業が自分の中でしっかりと定まっている場合はエージェントに相談する必要はありません。ただ、就職先に悩んだり、今後のキャリアに不安がある方は、一度就活エージェントに相談してみるのも良いでしょう。
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転職や副業も含めた長期的なキャリアを考えてみる。
最後に、転職や副業も含めて長期的なキャリアを考えてみるのもオススメです。
「新卒で中小企業に入るのはもったいないのかな・・・?」と不安に思っている方の多くは、自身の中長期的なキャリアが考えられていないのではないかと思います。しっかりと中長期的なキャリアを考えられていれば、就職先が中小企業でも大手企業であっても気にならないはずです。
例えばですが、「5年後には○○のスキルを身に付けておきたい!」といった目標を考えると、その目標を達成するためにはどのようなキャリアを歩むべきか自然と考えられます。
「新卒で中小企業に入ると、自分の身に着けたいスキルが身に付かないかもしれない。」ということもあれば、「新卒で大手企業に入ると、配属先が違ったら自分のキャリアが違う方法に進んでしまうかもしれない」という事もあるでしょう。
また、長期的なキャリアを考える際は、1つの会社でキャリアアップを目指す必要はありません。転職や副業なども組み合わせてキャリアを考えるのもオススメです。転職や副業を視野に入れることで、より柔軟に自分のキャリアが考えやすくなります。
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もし「新卒で就職した会社と合わなかった……。」という場合でも、転職や副業を最初から視野に入れておけばそこまで困りません。
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まとめ
今回の記事では、新卒で中小企業に就職するのはもったいないのかどうかについて、実体験を踏まえて解説させていただきました。
新卒で中小企業に就職するのはもったいない部分もありますが、かといって大手企業に入った方が良いという訳でもありません。自分自身がどういったキャリアを歩みたいのかを考えて、周りに流されず、判断してみることをオススメします。
↓こちらの記事では、就活で中小企業に落ちることはあるのかについて実体験を元に解説しています。ぜひ合わせてチェックしてみてください。
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