こんにちは。「gusare」編集部です。
国語教師の仕事に興味のある方の中には、「国語教師になんとなく興味はあるけれど、なりたい理由や志望動機はうまく言葉にできない……。」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の記事では、実際に国語教師として働いていた経験を元に、国語教師になりたい理由や志望動機をどういう風に考えればいいのかについて解説していきます。
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国語教師になりたい理由や志望動機はどうすればいい?
私は大学卒業後、新卒で私立高校の国語教師として採用されました。もともとは一般企業への就職も考えていたため、教員採用試験の対策と就職活動とを同時並行で進めていました。
国語教師になるかどうかで随分悩みましたが、決め手となったのは教育実習です。ある生徒から、「先生の雑談を聴いて、古典が面白いかもしれないと思うようになりました。」と言われたとき、教壇に立とうと思いました。教育実習を経て、教師になりたいと思えるかどうか。国語を教えたいと思えるかどうか。一つの判断基準になるはずです。
ちなみに、教育実習でも採用試験でも、教師になりたいという強い思いを示すことが大切です。多くの教師は、生徒の人生に深く関わる職に就いていることに、一種の誇りをもっています。とりあえず教員免許を取得しておくか、という考えの人もいらっしゃるとは思いますが、「実は一般企業に就職するかどうかで悩んでいる」などと口にしてしまえば、「あなたは覚悟が足りませんね。」と言われてしまいかねません。「あなたはどうして国語の先生になりたいの?」と尋ねられたときのために、理想の国語教師像を考えておくとよいでしょう。
↓こちらの記事では、国語教師のやりがいと魅力について、実際に国語教師として働いた経験を元に解説しています。合わせて参考にしてみてください。
国語教師の志望動機を考えるポイント
ここからは、具体的に国語教師の志望動機を考える際のポイントについて解説していきます。
なぜ教師になりたいか
数ある職業の中からなぜ教師になりたいと思ったのか。
教師は想像しやすい職業です。ほとんどの人が生徒時代に様々な教師に出会っていることでしょう。そして知らず知らずのうちに、教師とはこういうものだという考えを持っています。
教師の志望理由を考えるにはまず、自身が抱く教師像を紐解いてみることです。クラス担任としての教師、授業担当としての教師、部活動の顧問としての教師など、様々な見方がありますが、そのひとつひとつを言語化してみましょう。自分にもできそうなこと、自分ではできそうもないことが出てくる中で、少しずつ目指すべき教師像が見えてくるはずです。
なぜ教師になりたいかという問いは、教師になって何をしたいかと密接に結びついています。
国語を通して何を教えたいか
次に、国語という教科を通して生徒に何を教えたいかを考えましょう。こちらも自身の経験(これまで受けた国語の授業を通して何を学んだか)を振り返るとよいでしょう。あるいは読書体験をもとにしてもよいかもしれません。国語は、いわゆる4技能、話すこと・聞くこと・書くこと・読むことに深く関わる教科ですので、4技能のうち力を入れたいものを選んで考えるのも手です。
部活動を通して何を教えたいか
部活動は現在、外部委託などが進んでおり、全国的には縮小傾向にある課外活動です。とはいっても、教師になれば、何かしらの部活動の顧問になることが多いでしょう。部活動の顧問としての教師像および自身の部活動の体験を踏まえつつ、部活動で生徒に何を学ばせたいかを考えておくことが大事です。
国語教師の志望動機の例文
それでは、実際の志望動機の例文を見てみましょう。一般論に終始するのではなく、あなただからこそ書けるものに仕上げるのがポイントです。国語とは関係が薄くなりますので割愛しますが、下記以外にも、「部活動」や「学校行事」といった切り口で書くことも可能です。字数に合わせて組み合わせてみてください。
原体験をもとに書く
私は、クラス担任として、そして国語の教科担当として、生徒たちに書くことの楽しさを伝えたいと考えています。私自身、もともと文章を書くことは苦手でした。中学三年生の時、自分の中学生活を短歌で表現し解説文をつけるという取り組みをしました。先生は私の書いたものを褒め、丁寧なフィードバックをしてくれました。それが契機となり、私の中で書くことに対するハードルが下がったのです。ChatGPTなど、今やAIが文章を書く時代ですが、だからといって書くことの重要性が下がったわけではありません。私は、生徒に書くことの楽しさと大切さとを実感してもらえるような取り組みを考え続けようと思っています。
教科の専門性をアピールする
私は、国語教師として文学の面白さを伝えたいと考えています。大学では、古典作品をオマージュした文学作品の研究を行いました。一口にオマージュと言っても、そのやり方は多種多様で、そこには作家の思想も絡んできます。教科書に取り上げられている作品にもオマージュ作品はあります。生徒に文学の奥深さを伝えることで、文章を読む力だけでなく、文章をもとに思考する力を養成できればと思います。そしてそれが、古典作品や論理的文章に親しむ入り口にもなると確信しています。国語は一生ものです。いわゆる問題を解く力にかぎらず、生きた国語力を教えることのできる教師を目指します。
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【まとめ】
いかがだったでしょうか。他の職種と同じく、国語教師の志望理由の核となるのは、熱い想いです。生身の人間、それも成長途上の中高生を相手にする職業ですから、それなりの覚悟が必要になります。AIが台頭し、目まぐるしく変化する現代を生きるために、生徒が身につけるべき力とは、いったい何なのか。自身の原体験を丁寧に掘り起こし、目指すべき教師像をある程度絞ったうえで、志望動機としてアピールできるような学びを積み重ねておくことが大切です。
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