こんにちは。「gusare」編集部です。
教職の仕事を志望していたものの、様々な理由で諦めたり、諦めるかどうかを悩んでいる方も多いのではないかと思います。
最近は、ニュースやSNS等で教職の仕事の問題点や大変さなどが取り上げられるようにもなってきました。教職の仕事に憧れていたものの、現実を見て諦めることにした方もいらっしゃるはずです。
今回の記事では、教職の仕事を諦めると後悔してしまうのかどうか、実際に教職を志望していたり、教職として数年間働いた後に離職したりした方を対象にアンケート調査を行い、さらに具体的な体験談を教えていただきました。
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教職を諦めると後悔する?
今回は10名の方にアンケート調査を行いました。
まず、教職を諦めて後悔をしたかどうかを↓の選択肢の中から選んでいただきました。
・とても後悔している。
・少し後悔している。
・あまり後悔していない。
・後悔していない。
そして、集計の結果がこちらです。
全体的に見ると、後悔をしている方が3割、あまり後悔はしていないという方が7割、という感じの結果となりました。教職を諦めた理由や元々の志望具合によっても後悔するかどうかは変わってきそうですね。
もし、教員を目指すべきかどうかをお悩みの方は、キャリアコーチングでプロからの客観的な意見を貰ってみるのもオススメです。転職サービスではないので、教員志望の方でも様々なキャリアの相談が可能です。
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教職を諦めた体験談
ここからは、具体的に教職を諦めた様々な方の体験談をまとめて紹介させていただきます。
その方の年代、性別、学部・学科の記載の後、↓これらのポイントについての回答をしていただいております。
①教職を志望した理由やきっかけ。
②教職を諦めた理由やきっかけ。
③教職を諦めて後悔している部分、後悔していない部分。
気になる体験談をぜひチェックしてみてください。
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とても後悔している。
①中学校の頃から学校の先生が将来は面白いかもしれないと漠然と考えておりまして、自分はずっとサッカーをしていたので学校の部活の中で指導をしてみたいと思っていましたが、そのためには教員免許を取得する必要があったので教員を取ろうと決意しました。
②まず卒業単位に教職をのための単位が含まれないという事が一番大きい理由でした。他にも取りたい資格があり、そちらの勉強も含めると卒業単位に含まれない教職課程は中々厳しくなってしまいったので泣く泣く諦める形になりました。
③今現在日本サッカー協会のC級コーチの資格は持っていますが、やはりJFAは学校で指導するには教員資格がなければという形を採用しているため、資格を持っていないが為に学校の部活の指導を出来ないという点でものすごく後悔しております。
少し後悔している。
①小・中・高と先生に恵まれ、学習面はもちろんのこと、生活面や友人関係で悩んだりトラブルになったりしたときに必ず助けてくれたのは先生でした。私もそのように、子どもたちとかかわりをもちたいと思って志願しました。
②結婚して旦那が転勤になり、引っ越すことになったからです。また、同タイミングで妊娠が発覚したため、次の自治体での試験や講師登録をせずに辞めました。元々激務だったので、辞めてもいいかなと思っていたため、あまり悩まずに辞めました。
③働きながらの子育ては自分には無理だなと思っていたので、良いタイミングで辞めることができてよかったと思っています。しかし、公務員で安定した職業でしたし、頑張って勉強して就いた憧れの仕事で、仕事内容も好きだったので少し後悔があります。
①小学校の担任の先生が本当に素晴らしく、尊敬していました。優しく、温かく、子ども達への言葉掛けが本当に素晴らしかったことを覚えています。自分も将来、子ども達に対し温かな言葉をかけてあげたい、そう思い教職を志しました。
②教職を辞めた理由は体調不良です。腰をやられ、まともに動けなくなってしまいました。それでもだましだまし頑張っていましたが、体力・気力ともに限界を超え、教職を諦めざるを得ませんでした。確かに夢をつかむことはできましたが、その夢を持続させるための体力が自身に備わっていませんでした。本当に残念でなりませんでしたが、日々の授業・体育・運動会等々、十分に体力のある者でなければとても勤め上げることはできない、と観念致しました。
③もう少し体調に気を遣うべきでした。若さに任せ、これくらい大丈夫だと過信していました。退職してからは「自分は夢を諦めなければならなかった・・・」と、教育関係の場所に行くことさえ辛かったです。しかし、もうひとつ思うことは、もし退職せずに無理を通して教職を続けていたら、身体を完全に壊していただろうということです。夢も大切ですが、後に続く長い人生を思えば、夢<健康でした。
あまり後悔はしていない。
①経済学部の教職コースを受講すれば教職免許の資格が取れるというので教職を志望しようかなと大学時代思ったことがあります。民間企業に就職するか悩んでいたので自分の就職の幅を増やすためにも教職を志望しようかなと思いました。
②民間の企業で働きたいと思っていたことや、教職の免許を取っても正社員になるには学校の枠がないと入れないこと、何年間は研修生のような感じで非正規雇用だという話を聞いたので安定性が無いなと思い、諦めました。
③自分の行きたい民間の企業で働けたことや、教職の免許を取っても非正規で働いている友人を多く目にしたので、安定性が無いなと思い、お金の面で特に教職免許がなくても不自由なく暮らしていけるので後悔はしていないです。
①両親からの勧めで志望しました。元々,公務員に惹かれていたのですがなるのは簡単ではなく、なら他の公務員にも興味を抱いてみたらということで調べていくうちに、こんな道もありかなと思い目指すようになっていきました。
②実際に講師として働いていたのですが、勉強をする時間を十分に確保することができず試験を受けても落ちてしまう日々が続いてしまいました。また自分の環境が変わり、そうしているうちにコロナ禍になって教育現場も変わってしまったので。
③5年ほど教育現場で働けたので、こんな感じなのかと身近で感じることができました。先生たちの忙しさは毎日凄く、休みもないのによく頑張っているなと。自分が同じような状況になったらやっていけないかもなと思ったので。
①地元へ戻っても教職ならば将来性があり給与もある程度もらえるので生活していけると思いました。また、人に何かを教えることが好きなので漠然と学校の先生もいいなと思い教員免許が取得しました。親から進められていたことも大きい要因かも知れません。
②教育実習へ中学校へ行った際、私が行った学校だけかも知れませんが、わりと地元の財閥と言えるような家の子に対して先生がかなり気を使っているのを垣間見たり、職員会議や朝の朝礼での雰囲気がギスギスしていたので、こんな閉鎖的な空間で仕事するのは私にはできないと思い諦めました。
③親には今でも「学校の先生になっていれば…」と言われることもありますが、私自身は今の職種(コンサルタント)に満足していますし、わりとワークライフバランスが取れる職場なので子供の学校行事や習い事関係、急な病気でも休めるので良かったと思っています。
後悔はしていない
①両親がどちらとも教員なのでとっておきなさいと言われたのが一つあります。また、周りの友達で教職をとる人が多かったため、流れで履修を決めた面もあります。授業科目は音楽オンリーなので、気楽に考えていたところも正直ありました。
②元々楽器、音楽のみで生きていこうと決めていたのもあり、教育実習などの実習で長期間楽器の練習が出来ないのが嫌、という理由が一番大きいです。また、基本的に教職の授業は1,2限に入ることが多いため、生活に合わなかったのもありました。
③卒業してから学校教師になろうと思ったことは一度もないため。また、周りで教職免許を持っている人がいますが、実際に教員となってそれを活用している人がいないため、後悔は特にしていません。今後自分の人生には不必要だと思います。
①私が仕事していたときの教科とは違いますが、体育の時間の時の教科担任の先生の一言が志望したきっかけになります。当時体育がすごく苦手だったのですが、その先生から「俺が速く走れるようにするから信じてくれ」と言われたときにこんな人になってみたいと思いました。
②教員になって数ヶ月で同僚が教員宿舎で自ら死を選び、それに伴って香典の書き方を覚えたのが始まりでした。それからは臨時採用ということもあり学校を転々としていましたが、4校目で教科主任によるパワハラで完全に教職からは抜け出しました。
③子どもに関わる仕事は教職を辞めても続けたいという思いがあったため、それが続けられているという点では後悔はしていないです。もし後悔があるとしたら公立学校の教員の安定した給料やボーナスが民間に移ると不安定になったところくらいです。
①人と話すのが教えたりすることも得意で、子供が好きだったから。大学4年間で、授業で教職課程の単位をとることができるから、手に職をつけようと思った。あと、就職氷河期で、なかなか一般企業の求人がなかったから。
②自分が希望する教科の採用がほとんどなく。実際現場の話をきたりして、子供たちの扱いの難しさや、親の教師へ期待が、自分思い描く教師像とかけ離れていたので、これを仕事にし一生働いていくには、少ししんどいなと思ったので諦めました。
③新たに、やりたいこと事が見つかり、そこに就職し大変な中でも、やりがいを感じながらできる仕事をみつけたので全く後悔していません。もし教職についていたら、理想と現実の間に挟まれて、しんどかったと思うので、諦めて逆に良かったと思います。
①人のために何かをしたいという気持ちが強く、人々に直接貢献できる仕事がしたいと考えていました。その中で教職は学生時代身近に感じていた職業であり、自分が働くイメージがしやすかったことと、それに加えて母親が教員をしていたことも大きかったです。
②就職活動をする中で色々な企業業種の研究をする中で教職以外の職業(特に小売やインフラ)にも興味を持つようになり、「何が何でも教職」という意識が薄くなったから。
就職活動をしながら教育実習は難しく、教職ではなく一般企業を選択しました。
③小売業に就職しましたが、そこで色々な出会いがあり、色々な経験をすることで社会人として成長することができたから。また、教職だと限られたエリアでしか働けないですが、今の企業て色々な場所(関西、北陸、関東)で働くことが出来たことも良い経験になっています。
教職を諦めるべきか悩んだら?
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まとめ
というわけで今回の記事では、教職を諦めると後悔するのかどうかについて、実際に教職を諦めた方の体験談をまとめて紹介させていただきました。
教職を諦める際は、いろいろ悩んだりすることもあるかもしれませんが、自分自身で決めた選択であれば後で後悔してしまう可能性も低いでしょう。今回紹介した皆さんの体験談を元に、教職の仕事を諦めるべきか、まだ頑張るべきか、ぜひ参考にしてみてください。
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